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⑱藤井青銅の『トークの教室』[連載/ボクっ娘のなれの果て、還暦を迎える。]

こんにちは。「自称・藤井青銅の妹分」魚住陽向です(笑)。
 
なーんていつも勝手に言っているだけで、ただのアラ還のおばさんです。
普段はフリーの編集者だったり、ライターも兼ねていたり、取材したり、ほぼワンオペでオウンドメディアの記事を作ったりしています。
下記は、その中でも青銅さんに関する記事。知り合いなのでアポ取りは難しくありません(笑)。まだの人は見てね。見たことある方も何度でも見てね。
 
『オードリーのオールナイトニッポン構成作家・藤井青銅『幸せな裏方』出版記念イベントであるある三昧!』
 
『作家・藤井青銅✖️ひとり出版社✖️独立系書店で起こる新しい出版化学反応!』
 
『ラジオ界のレジェンド・藤井青銅トークイベント!生き残るための『一芸を究めない』生き方』
 
さて、藤井青銅さんの『トークの教室』です。この本が刊行されると知って、「ああ!ついに!」なんて思ったりしたものです。青銅さんご自身は「需要がない」と思っていたようですが、これを知りたがっているラジオ好きな人たち、若手芸人さんは心待ちにしていたように感じます。
 
オードリーの若林さんのご意見が正解ですね。

藤井青銅さんはラジオ界のレジェンドと言われている御方ですが、このお歳にして普段からまったく偉ぶらないめずらしい初老です。昔話はしますが、別にマウント取ってるわけではなく、ラジオ業界やラジオ番組の昔話であり、みんな聞きたがっていることなので全然、老害には当たりません。
 
あのお歳でとぼけたことしか言わないのも奇特ですが、Twitter(現X)を始められた頃から思い付いたネタやダジャレばかり呟いていて「いろんなメディアのお仕事やってこられたの見てきたけど、これほど青銅さんに合うメディアは他にないな」といつも思っている次第です。
 
第6章には歌舞伎や落語の世界で使われてきた言葉「ニン」の話が出てきます。それで言うと、私は藤井青銅さんには「フラがある」と思っています。芸人さんではありませんが、何となく少しだけ「フラがある」のです。「フラ」ってどんな漢字なのかは知りません。「芸人独特のなんともいえぬおかしみ」のことを言うらしいのですが、私は独自の解釈を加え、「楽しい存在感」も付け加えています。

ドラマ『だが、情熱はある』にてご本人役で登場した件がとんでもなく話題になりましたが、藤井青銅さんがご本人役でドラマ出演したのは初めてではありません。
2022年夏の木ドラ24『お耳に合いましたら。』(テレビ東京系)に出演した際には何故か「築地銀だこ」の制服姿を披露。あの時の青銅さんは完全に「フラがある」状態でした。
 
ところで、『トークの教室』には「特別企画・紙上トークレッスン」なるコーナーもあって、読んでいるだけでなんかトークの仕方がわかったようになるから不思議。
 
本当は読んでいるだけでトークが面白くなるわけはないのですが、「腑に落ちる」ことがしばしばあるのです。

読んでいて、ジャガモンドの斉藤さんに好感を持ちました。以前、若手芸人さんばかり取材していましたが、芸人のプライドがジャマして、こういう場ではイヤな奴になりかねない人が多いなか、斉藤さんの腰の低さと、レッスン後のトークの伸びしろに好感度爆上がりです。YouTubeで「ジャガモンド」を検索したぐらいです。
 
「私もトークレッスンしてもらいたい!」なんて思ってしまいましたが、実はちょっとレッスンのようなことがあったのを思い出しました。
 
それは阿佐ヶ谷ロフトAにて、個人的にトークライブがしてみたくて、青銅さんと芸人のリタ・ジェイ(成田優介/インコさん)さんに声をかけた時のことです。
 
3人の共通点は、本業の他に小説家でもあること。電子書籍のリリース時期だったので、告知も兼ねてトークライブを憧れのロフトでやってみたかった私。大して話したいこともないし、「私自身のことには誰も興味がないだろう」と思い、ライブで話すネタは何か他の紹介だったような気がします(何かは憶えていない)。

台本の段階で「青銅さんに相談したい」と持ちかけると、ニッポン放送の会議室に呼び出されました。そこで青銅さんに言われたのは「魚住さんが今一番興味のある好きなことは何?情熱を持って話せる好きなことじゃないと聞いてもらえないよ」と言われたのです。
そう! 私もトークレッスンを知らず知らずのうちに受けていました。
 
何を喋ったかって?
「かまぼこ」についてです。そして、それが魚住の持ちネタになり、今でもスライドショーができるほどになったのです(何年もやっていませんが)。

サブカル系トークライブ「板についた話」
2013年11月13日(水) 18時開場/19時開演
阿佐ヶ谷ロフトA
出演:魚住陽向藤井青銅     ゲスト:リタ・ジェイ
《第1部》明転飛び出し/暗転板付き《第2部》全日本かまぼこサミット
当日限定スペシャル料理のかまぼこ:蒲鉾本舗 高政(宮城県女川町)

本当は『トークの教室』の内容についてもっとあれこれ触れたい部分もありますが、ネタバレになるのでこれ以上は触れないようにします。
ただ、藤井青銅さんのトークレッスンはかなり効きますよ。
 
約30年前にラジオたんぱ(現・ラジオNIKKEI)主催・藤井青銅プロデュースで毎週開催されていた「放送ライター講座」というカルチャー教室がありました。
 
青銅さん! またやりますか!
 
でもね、私は藤井青銅さんに長生きしてもらいたいだけなんですよね。無理はしないでいただきたい(お年寄り扱い? いいえ、お互いにいたわり合っているお年頃なのです)。
そして、『トークの教室』をみんなに買ってもらいたい。読んでもらいたいと思っています。

それから皆さん、ポッドキャスト「三人寄れば無駄な知恵2 〜放送作家の世の中考察ラジオ〜」も聴いてくださいね。
私はちょくちょく聴くようになりました。最新のものから徐々にさかのぼっています。放送作家3人の頭の中は面白いです。おすすめですよ。


さてさて、最後に蛇足です。
藤井青銅さんには『幸せな裏方』という著書もあります。その中に登場する、とある男性編集者とのエピソードがあります。知らずに読んでいてビックリしました。その、お笑い好きでラジオ好きな編集者に青銅さんを引き合わせたのは私なので。そして、そのエッセイを読むまで知りませんでしたよ。さあ、その人は誰で、何があったしょう? 知りたい人は『幸せな裏方』買って読んでね。

今回も『トークの教室』を読み終わって驚くことがありました。今回、青銅さんは直接関係がありません。が、読み終わって、ペラリとめくって目に入ったのがこの新書シリーズの広告に当たるページです(下の写真、右上)。

この「渡辺佑基」という名前に見覚えがあったのです。
ものすごい勢いで記憶のページをめくりにめくります。
 
ああっ!もしかして!コレだ!
私の企画で2002年に文庫本を作った時のことを思い出しました。

『あなたに伝えたい気持ち』(光文社・知恵の森文庫)

J-WAVEの朝の帯番組[BOOM TOWN]の名物コーナー「Messenger」。これは、大切な存在でありながら面と向かってはなかなか伝えられない気持ちを、リスナーから募集して、そのメッセージをクリス智子さんが紹介するというもの。その日のスペシャル1通に選ばれたメッセージは生放送のスタジオを出発した自転車便「メッセンジャー」にて番組時間内にお相手に届けられるという涙涙…の感動コーナーだったのです。私は番組に送られてきたメッセージを(許可をいただいて)一冊の詩集のようにまとめるという企画が通り、生放送の番組取材をさせていただきました。
 
その時に、自転車便「メッセンジャー」としてアルバイトをしていた大学生たちも取材させてもらっていたのです。
 
その一人が東大生の渡辺佑基さんで、「海獣」の研究をしているということは憶えていたので、この著書の内容も合致しました。

ユウキくんは立派な研究者になっていたんだね。著書もいっぱい出ているし、検索したら「情熱大陸」にも出てる。すごいなぁ〜(しみじみ)
 
話が大幅にズレちゃった。でもなんか、縁を感じました、いろいろと。
藤井青銅さんは「フラもある」けど、縁も連れてくる人なのかもしれません。(2024年2月25日)

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