地震男〜4つの地震に遭遇した男からの教訓

これは

阪神淡路大震災

福岡西方沖地震

新潟県中越沖地震

東日本大震災

の4つの地震に遭遇してしまった男性の話。

大切なことをシェアするので最後まで読んでいただきたい。


その方は現在兵庫県宝塚市で

○急タクシーの運転手さんをされている。
仮にX氏としよう。 


X氏はタクシー業の前に別の会社でサラリーマンをされていた。


以下、被災の流れ↓

1995/1/17 京都在住時に阪神淡路大震災が起き、住居(賃貸)が潰れる。

住めるところを探すも地震直後で賃貸物件に空きがなく、しかたなく住居を購入し宝塚市に引っ越す。

2005/3/20仕事で福岡にいた時期に福岡西方沖地震に遭う。

2007/7/16富山にいたときに新潟県中越沖地震に遭う。

2013/3/11東京で働いていたときに東日本大震災に遭う。

友達からは近くに引っ越して来て欲しくないと言われるそうだ。
わかる気がする。

この中で、東日本大震災の時は仕事で北千住方面に外出中だったそうで

北千住駅のホームにいたら、

『近くに荒川がありますので、荒川のほうに逃げてください』

と放送があったそうだ。


これは駅の構内放送なのか、はたまた外部から聞こえてくるのかわからなかったらしい。

しかし大きな地震の際に川に逃げるのはありえない。
津波が来るかもしれないのに。
事実津波警報も出ていた。


ホームでどなたかの

「津波が来るのに川に逃げろとか何言ってるんだ!」

的な怒鳴り声が聞こえた。

どなたが放送されたのかはわからないが

災害時は指示を出す側がパニクって

おかしなことを言ってしまうこともあるのだなと

X氏の話を聞いて私は思った。

電車が動かないようなので外に出て

もはや体験型災害マスターとなっているX氏は

コンビニでパンと水4本を入手した。

その後

人波に押し流されるようにして

行き先もわからないバスに乗れた。


初めは立っていたが

目の前に座っていた乗客がすぐ降りたため

早々に座ることができた。

座ると目の前に女性が立っていた。

女の人なのに気の毒だな

と思ったがしかし

ここまでたどり着くのにかなり時間がかかっていたため

X氏自身も疲れ果てていた。

そこで女性に

「お互い15分交替で座りませんか?」

と提案してみた。


さらに体験型災害マスターX氏のお人柄があらわれているところはここだ。


「15 分経った時に、立っている方からは『15分経ちましたよ』とは言いづらいので、時間になったら座っているほうから声をかけましょう。」

ふたりで15 分交替を繰り返すうちに

いつの間にか周囲の人も真似して交替で座り始めた。


後刻、バスの運転手さんから「良いご提案をありがとうございました。」と言われた。

ちなみにその女性に

「私はパンと水を持っておりますので、もし必要ならばお分けできます。どうぞおっしゃってください。」

とも提案したが、さすがにそれは申し訳ないと遠慮されたとのこと。

その後も、どこ行きかもわからなかったが何時間もかけてなんとかバスを3度乗り継ぎ

やっとの思いで東京駅に着いた。


歩いて新橋の事務所へ行き

そこからまた困難をかいくぐり

長時間かけてどうにか横浜市の自宅に帰りついた。

以上、X氏が4つの地震に被災された経緯だ。
Xさん、もし間違っていたらおっしゃってください。

【X氏より】
✅災害時の公共交通機関は疲労困憊した人々ばかり。10分〜15分交替でなるべく大勢の人が休めるようにする。

✅災害時に一番大事なのは水。お茶でもなくジュースでもなく水。水を備蓄。

日本人はシャイなので、席の交替制などはなかなか言い出しにくい方もいらっしゃるだろう。


でも恥ずかしいとか拒否されたらかっこ悪い等自分の感情の前に

みんなのためにどうするのが一番かを考えて動くようにしたい。

八百万の神というが

神さまはそこらじゅうにいらして

このX氏も災害時にみんなを助ける役割を

持って生まれた神さまなのかもしれないと思う。


そうでないなら

無意識にとんでもない冒険好きなのだろう。


X氏のこの話が

まるで昨日のことのように蘇ってくる。

まあ昨日聞いたんだけどさ。


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