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幼なじみという呪い。⑥【私の結婚話】

※実体験を元にしたフィクションです。元ネタはこちら

1話目 幼なじみという呪い。②【はじまり】
2話目 幼なじみという呪い。③【好きでしかない】
3話目 幼なじみという呪い。④【ウソの友情と幼い性愛と】

前回


時間経過が一番の薬

年齢と共に精神疾患の症状も段々と治まり、人付き合いもマシにできるようになり友達も作れたりして、ヤマピーのことばかり考える状況から抜けることはできた。それでも、私の一番好きな人はヤマピー。そんな考えがあるからやはり恋人はできなかった。風俗店勤務しかできなかった私も、年齢や体型のこともあって27歳で完全に辞めた。その後はとにかく自分にできる仕事を、主にバイトや派遣としてお金のために働いた。お金のために働く、でも普通に働くのは私にとっては難しい、そんな思いでいっぱいいっぱいだったからヤマピーことばかり考えてる時間もなかった。

大好きな人を一番に取っておいても、それでも私は人を好きになりやすい。近くに男がいればすぐに好きになる。夢中でいる内はヤマピーのこともリアルに考えなくて済む。いつしか長文メールも全く送らなくなった。

それでも、なにか拗らせてしまってるのでやはり恋人はできなかった。



急に出会った結婚相手

ヤマピーの事どころではなく、勤めていた職場を急に辞めたことからすぐに次の仕事を探さなくてはいけなくなった。とりあえず週払いOKのところ……で、年末年始だったのに対応してくれた会社が今の夫と出会った会社だ。よく、結婚相手に出会う時ってどういう時ですか?みたいなことを婚活女子に聞かれたりするが、「男のことを考えてないとき!!」と答える。本当にこの時はお金のことしか考えてなかった。運良く、男だらけの職場に勤めることができた。

夫のことは、ほぼ一目惚れだった。ただ好みだっただけなんだろう(主にメガネ)。それでも付き合いたいなと思うまで好きになったのは、私のことを色眼鏡で見ない人だったから。それはヤマピーと一緒だった。

私は、なぜヤマピーが好きなのかと問われた時に「私を色眼鏡で見ないから」だと答えていた。小学生の時から知ってるんだから、その後の人生でなにをしててもそのまんまの私を見てくれる、そう思っていた。色眼鏡で見ないためには、幼なじみである必要があると信じて疑わなかった。でも、新しい会社で出会ったその人(後の夫)は幼なじみでもなく出会ったばかりで私の過去や色々を聞いても、まるで関係ないかのように扱ってくれたのだった。

出会って数ヶ月で付き合うようになり、その一年後に結婚した。



好きな人が先に結婚して落ち込んだけど、私も結婚したのでハッピーエンド!ちゃんちゃん。という単純なものでもなく……もうちっとだけ続くんじゃ

続き→ 幼なじみという呪い。⑦【一旦、終話】

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