みなさんは夢占いをしたことはありますか？夢占いは意外と当たったりした経験があったり、やたら夢について分析する人が周りにいた経験がある人も多いでしょう。

今回はそのような夢分析についてお話ししていきましょう。

夢分析の派閥

ユングとフロイトという心理学者を知っていますか？有名な心理学者で、この夢分析の分野を切り開いた人であると言えます。しかし、それぞれの研究のスタイルは異なります。

したがって、それぞれの夢に対する仮説や分析方法も異なってくるというわけです。今回はそのような夢分析について語っていきたいと思います。

ユングの夢分析について

ユングが夢分析に用いている心理学は主に分析心理学と言われています。

この分析心理学がなにかと言えば、後述するフロイトの夢分析が精神分析と言われているのに対して少し科学的に解析されています。

ユングの仮説としては、「夢は無意識なもので、集合体意識や原型から意識に向けてのメッセージである」という仮説になります。ユングの無意識とは、人が潜在的な空間のなかで、覚醒し、その中での悟りを今のあなたに伝えているという形になります。また、ユングの夢分析は、夢に対して対話を膨らませていくことで、意識と夢のつながりを構築していくというような形式です。

ユングの夢分析に関しては、夢と現実の中の対話で発散していく形式をとるので、精神的に参ってしまうことも多いと言われており、訓練が必要だと言われているのも特徴です。

フロイトの夢分析について

フロイトの夢分析に用いている心理学は、主に精神分析学と言われています。

この精神分析学は、名前の通り「精神の構造について仮説を立てた上で行う分析学」です。したがって、フロイトは、精神について様々なモデルを提唱しています。

フロイトの夢に対する仮説は、「夢は無意識のうちに抑圧されているその人の欲求である」というような仮説です。つまり、我々に親しみがあるのも、おそらくこのフロイトの夢分析であると言えるでしょう。

フロイトの夢分析では、夢のシーンを一つ一つ思い出すような連想形式で分析を進めていきます。

フロイトの夢分析では、主に「無意識の内容」と「夢の実現を阻害するような内容」を分析対象としています。