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ニューヨークの子供達にとって、特別な夏がきます。

コロナウイルスの嵐の中、自宅に籠もる生活も2ヶ月となりました。

誰もがこの新しい生活のかたちに戸惑いやストレスを感じながらも、何らかの意味を見いだそうと頑張っている。そんな雰囲気がある5月のニューヨークです。

最初の投稿がこんな時期か・・・とも思いましたが、よく考えたら、こんな時期だからこそ、noteを始めてみようかという気持ちにもなったわけで、 人生何がきっかけになるかわからないものです。

娘がニューヨークで生まれた13年前、子供のために日本語や日本文化、あるいはニューヨークで暮らす日本人・日系人に必要なことを教えられる場を作りたいと強く思いました。

3年後、紆余曲折はありましたが、同じような気持ちを持つ友人達と共に、日本語で教育を行う場として、ブルックリン日本語学園を設立することができました。

約10年経った今、学園はPre-Kから高校生まで、140人を超える子供達のための、学びと出会いの場になっています。

学園の子供達はみな、普段はニューヨーク市内のローカル校に通っていますので、彼らの生活の中心を占めるメインの教育は英語で行われるローカル校の授業です。

その意味では、毎週土曜日に授業をおこなわれる学園は社会教育の場という位置づけであり、人生をより豊かにするための日本語教育を目指しています。

僕自身は、学園を経営する立場であると同時に、中等部・高等部の担任および教務主任を務めており、ニューヨークで育つ日本人・日系人である子供達が、これからを生きていく上で大切な事は何か、また何をどのように教えていくべきなのかなど、子供達に向き合いながら、日々考え、研究と実践を繰り返しています。

教育は百年の計であり、明確な答えがあるわけではありませんが、海外で子供を育てられている方々に、少しでも刺激やヒントとなるような、経験や気づき、あるいは感じたことなどをnoteを通してシェアしていけたらと思っています。

アメリカの学校は6月末で年度が終わりますが、ニューヨーク市は既に、来年度のスタートである9月まで学校を開けないことを決めました。

子供達は、ローカル校の友達と顔を合わせなくなって、もう丸二ヶ月になり、6月の末には、この状態のまま進級、あるいは卒業となります。

僕の息子も、同級生とクラスで会うことはもう二度とないまま、6月末に小学校は卒業となり、9月からは全く別の場所にある学校で中学生になってしまいます。

不急不要の外出禁止という生活が今後も長引くことが濃厚なニューヨーク。

今年の夏は、おそらく子供達にとって、色々な意味で、生涯忘れることのできない、特別な夏になるはずです。

実は、これから夏休みの宿題や課題をつくり始める予定なのですが、こんな状況だからこそ、夏休みの宿題や課題も、子供達の心に少しでも残るような、何か特別なものにできればと考えています。

拙い文ではありますが、ぜひ今後もお付き合いください。

*見出しの写真:マスクをつけて、ブルックリンの自宅近くを自転車にのるうちの息子(5年生)と娘(7年生)です。自宅待機が続き、街中に車が少なくなったせいで、自転車も以前より乗りやすくなっています。

よろしければサポートをお願いします!サポートは100%、ニューヨークにある日本人・日系人の子供をサポートするため、ブルックリン日系人家族会(NY州公認NPO法人)に寄付させていただきます。