服部スコップ

スキルが低いくせに熱量が異常なタイプの園芸家。 いくら失敗しても植物の生命力を信じて突…

服部スコップ

スキルが低いくせに熱量が異常なタイプの園芸家。 いくら失敗しても植物の生命力を信じて突き進む罪人。 オシャレとは程遠い田舎の庶民の庭で、クリスマスローズを中心に様々なお花を育種交配しています。

最近の記事

切なさ爆発...クリスマスローズ開花終了のお知らせ

気づけば4月になっていました。春到来。 今季の冬は一体なんだったんでしょうか。 2月に汗ばむくらい暑い日があったり、 寒の戻った3月がダラダラと過ぎ、 なごり雪にもほどがあるドカ雪が降ったかと思えばあっという間に4月に突入。 もうこれ以上はクリスマスローズのお花をそのままにしておいてはいけません。 種を取らない花茎は来季のために心を鬼にして一斉にカットである。 もったいない、まだまだ見ていたい。 でも、クリスマスローズは子孫を残す為に命を賭けてものすごく体力を使っている

    • 暗い女とクリスマスローズの怖い話

      全国各地で催された今季のクリスマスローズイベントも、いよいよ終盤を迎えつつあるようです。 今年は例年以上に賑わったなんて話をよく聞きます。(主にネットで) クリスマスローズ界隈は今、ノリに乗っていて盛り上がりまくっているとのことです。(主にネット情報) 腰の重いわたくしも「これはイベントのひとつにでも行っておかねば!」と奮起。 今季最初で最後のクリスマスローズのイベントに参戦してまいりました。 まあ、今季どころか人生初なんですけどね。 基本、ネットの世界でクリスマス

      • どうするクリスマスローズの土

        あっという間にもう3月。はやっ!! いよいよと言いますか、とうとうと言いますか、クリスマスローズの開花シーズンも終盤にさしかかり、早くも名残惜しさでいっぱいです。 春目前のこの季節は、急に日差しが強くて気温が上がりクリスマスローズがぐったりします。 かと思えば夜中に氷点下でガチガチに凍ってやはりぐったり。 そんなことを繰り返すので、これからどんどん病気が発生しやすくなります。 ニョキニョキと出てきた大切な新芽と新葉は柔く弱いのですぐに傷む。 根も腐りやすいので要注意!

        • 暖冬クリスマスローズ

          早いもので2月も後半、本当に今期の暖冬にはビビります。 もちろん暖かいほうが過ごしやすくはあるのですが、必ずしも自然界ではそれが良いとは限りません。 クリスマスローズは一気にステムが伸びて咲き進んでおります。 我が家は比較的寒冷地で、都会のように桜の咲くような気温まで上がったりはしていませんが、 それでもここ2週間ほどで植物はどんどん目覚めている。 ミツバチはクリスマスローズに群がってせっせと花粉を集めていましたし、ウグイスだって鳴きだした。 私の鼻もスギ花粉を敏感に感

        切なさ爆発...クリスマスローズ開花終了のお知らせ

          横山園芸プチドールはすっごいぞ

          2024を迎え1月も半ばを過ぎました。本格的な冬ですね。 私の住む地域では連日、最低気温が氷点下を記録しておりますが、例年と比べるとやはり今年は暖冬だと感じます。 せっかく年末に履き替えたスタッドレスタイヤも活躍の機会がほぼありません。 昨シーズンの冬は10年に1度の大寒波とやらで室内の花瓶まで凍り、全体的に早咲き傾向だった鉢管理のクリスマスローズは凍害でかなりやられたことを思い出します。 そして昨夏の異常なまでの猛暑で畳みかけるようにダメになる株が続出。 なんとか生き

          横山園芸プチドールはすっごいぞ

          親株を探せ

          近年のパンジー&ビオラの凄まじい進化をご存じでしょうか。 従来のパンジー&ビオラの一般的なイメージといえば、ホームセンターで安くて98円くらいで手に入り、 学校や歩道沿いの公共の花壇などでとりあえず植えられる早春の花。 どうぶつの森でもおなじみの、赤青黄色のパンチの効いた原色のでっかいスミレです。 従来どおりのイメージならね......。 それがここ近年、育種家の方々の涙ぐましい努力によって、強烈オシャレなパンジー&ビオラが爆誕し続けております。 1株1000円超えも珍

          花芽が続々でゾクゾクする季節

          季節はそろそろ本格的な冬へ突入しようとしています。 私が暮らす地域では既に何度か霜が降り、カメムシも完全冬眠に入ったようで被害がぐんと減りました。 干し芋だってもう完成してるもんね。 冬の間にストーブであぶって食べる幸せなやつです。 国産干し芋はお値段が張るので毎年大量に手作りします。 年末年始が徐々に近づいてくる。 外気は冷たく寒いですが、一転クリスマスローズはここからが非常に熱い時期となります。 全国のクリスマスローズフリーク達(だいたい中高年)が木枯らし吹く庭を

          花芽が続々でゾクゾクする季節

          絶対枯らせてはいけないクリスマスローズ爆誕

          あれは昨年のこと。 2022年12月22日冬至の日に、約280粒の種の中からトップバッターで発芽した1芽のクリスマスローズがありました。 その瞬間、このクリスマスローズは過去イチ特別なクリスマスローズとなったのです。 そうなった経緯を今回は書こうと思います。 昨年のその時期はちょうどクリスマス寒波が来るとかで、数日前から全国的に冷え込んでいました。 私の住んでいる地域も雪が積もり強烈に寒かったのを覚えています。 外で土いじりしようにも寒すぎてすぐに断念しました。 両親と

          絶対枯らせてはいけないクリスマスローズ爆誕

          富沢登さん推しでクリスマスローズしてる

          秋の園芸はとにかく忙しい。 植物たちは今年も過酷な夏を耐えてきたのかもしれないが、私だって耐えてきた。 夏場の園芸のつまらないことよ。水やりと草抜きしかやることがねえんだもの。 あげく、2023の夏は長かった!9月なんて真夏でしたよね。 そんな秋のスタートだったので、晴れた週末は朝寝坊する余裕も飯食う暇もございません。 日の出から日の入りまで、過密スケジュールの園芸タスクをこなすのみ。 私は普段は会社勤めをしておりますので、週末限定ガーデナーなのです。 雨が降ったら絶

          富沢登さん推しでクリスマスローズしてる

          魅惑の貧乏クリスマスローズ

          15年前に出会い惚れ込んでからずっとぞっこんで大好きなクリスマスローズ。 1番好きなお花であり、園芸街道に突き進むきっかけとなったお花でもあります。 が、しかし。 1番好きな花なのに、欲しい株はだいたい高価で手が出ません。 有名ナーセリーや育種家さんの手掛けたクリスマスローズの高いこと…。 それだけ手塩にかけて素晴らしい花を作出されてますからね。 なので私はコレクターにはなれないのです。 収集癖すごいのに。金がねえ。 そう、私はハイソな暮らしを夢見るだけの低所得層の中年

          魅惑の貧乏クリスマスローズ

          三種の園芸神器

          ● シャベル ● ふるい ● ねじり鎌。 こちらの三種の園芸神器のみで、 難攻不落と言われた不毛の土地を開墾したお話です。 遡ること3年前。 我が家の小さな庭は、一切手入れをしていなかった為、荒地となっておりました。 びっしりと蔓延るドクダミ、笹、スギナ、ミントの地下茎四天王。 土は砂質で岩や石ころを多く含みシャベルが簡単に刺さらないほど悪質。 地下茎四天王の楽園と化したこの庭で園芸など上手くいくはずもなく、私は主に鉢栽培で花を育てておりました。 ただこの荒れ庭、西陽

          三種の園芸神器

          イチゴで図に乗った話

          10月はイチゴ苗の植え付けシーズンです。 今回は、イチゴ栽培に手を出して完全に図に乗った話をしようと思います。 (※ちなみに、かなり調子こいた内容となっておりますが悪しからず。) あれは昨年のことでした。 お花を育てることはずっとやってきたけれど、食べ物を育てたことはなかったので、畑を開墾してみました。 畑で初めて育てた春野菜、夏野菜は軒並み大成功を納め、家族からは拍手喝采。 そして秋になり思うのです。 「…イチゴを栽培してみたい」と。 この時点でかなり鼻がピノキオで

          イチゴで図に乗った話

          お目覚めと永眠と

          ちょうど2週間前に【休眠解除の儀】がしめやかに行われたラナンキュラス・ラックスの球根たち。(球根を吸水させただけの話) 土にねじ込む時がやってきたので取り出してみました。 よしよし、良い感じでぷっくり。完全に目覚めております。 よく見ると芽が出て根が伸びてますねー。 こちらのラックスはハリオスです。ラックスの中でも背丈が低めで花付きが良く、レモンイエローが爽やかでござる。 で、毎年のことなんですが、当然失敗もいたします。 理由はわかってる。 吸水中のデリケートな球

          お目覚めと永眠と

          よくぞご無事で

          ようやく気温がぐっと下がり、秋らしい季節になってまいりましたね。 今年の夏はとにかく過酷だった。  うちの植物も瀕死の重体と死亡案件が続出。 特に私はキンポウゲ科の宿根草を猫可愛がりしておりますので大打撃ですよ。 我が家は田舎の山間部で避暑地的な土地柄ですし、西陽が一切当たりません。 真夏でも午後2時頃には完全な日陰になり、夜温も低めで熱帯夜とは無縁。 園芸するにはもってこいの立地条件を兼ね備えております。 例年ならばね。 でも今年は死んだね。 何鉢も何株も。 今回

          よくぞご無事で

          目覚めよ

          まるで某新興宗教の小冊子のようなタイトルですが、なにもそちらの方面に目覚めろという話しではございません。 今回は【ラナンキュラス・ラックス休眠解除の儀】について。 世のミーハーな園芸フリークならば、欠かせないおしゃれアイテムの1つとして常識化しつつあるのが綾園芸さんのラナンキュラス・ラックスでございます。 ラナンキュラスなのにラナンキュラスの常識からはかけ離れたスーパーラナンキュラス。 ようやく手頃な値段になってきたとはいえ、小さめの芽出し株ですら1000円を超えてきま

          これが赤だ

          アネモネ・コロナリア・フローレプレノを知ってるかい。 一時は絶滅したかと思われた品種で、 四国の田舎の片隅でかろうじて生き残っていた株を増殖させ奇跡の復活を遂げたアネモネです。 けれどこやつ、かなりの強健。個人の感想としては、なんで絶滅の危機だったのか謎なほど。 今年の梅雨入り前に鉢ごと、まあまあ直射日光が当たりまくる軒下で放置していました。 (ちなみに他のアネモネの球根は掘り上げてネットで吊るして厳重に管理しております。) ほんで、そろそろいいかなって思って、いきな