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どうするクリスマスローズの土

あっという間にもう3月。はやっ!!

いよいよと言いますか、とうとうと言いますか、クリスマスローズの開花シーズンも終盤にさしかかり、早くも名残惜しさでいっぱいです。

本当に暖冬だったなぁ。
まだ開花してない蕾っ子もいるんですけどね
遅咲きはありがたい

春目前のこの季節は、急に日差しが強くて気温が上がりクリスマスローズがぐったりします。
かと思えば夜中に氷点下でガチガチに凍ってやはりぐったり。

そんなことを繰り返すので、これからどんどん病気が発生しやすくなります。
ニョキニョキと出てきた大切な新芽と新葉は柔く弱いのですぐに傷む。
根も腐りやすいので要注意!

このように瀕死の根腐れに注意

ここから先の季節はもう夏を見越して育成せねばいけません。

無病息災を願って春は新葉の成長を促し、株を鍛え上げ、ベストな状態で梅雨入りし、そして夏の休眠を迎える。あとはただひたすらに秋を待つのみ。

手がかかる。
クリスマスローズを日本で栽培するということは、つまりはこういうことなのです。

一体これはなんの苦行でしょうか。

ただし、私の経験則から言うと、手がかかるのは鉢管理の株のみです。
地植えの株は場所さえ良ければ放置で育ちます。

紅葉の木の下に地植えコーナー
地植えは特に何もしてない
のびのび元気です

問題は鉢管理のクリスマスローズなのですが、これはもう環境への土の適合が1番だと思います。

私はカラカラのガラガラでポロポロのバラバラな痩せた土を独自配合で作るようにしています。
腐葉土などの有機質はほぼ含みません。元肥もよっぽど使わない。
すぐ水が抜けて乾き、たくさん空気を含む栄養不足な土。
保肥力も保水力もあまりないから腐りにくいのです。

栄養は成長期と開花期にのみ置き肥と液体肥料で補います。

目指すのは、日本の気候でクリスマスローズを殺さない土。
心得るのは素人栽培のくせに早く大きく育てようとは思わないこと。

肥料や栄養はあげないよりあげる方が枯れやすい。
素人の家庭栽培なんだから殺さない方に重点を。

そういった考えから辿り着いた、私の殺さない土の配分を紹介させていただきます。

硬質赤玉
普通の赤玉はすぐに崩れて泥になるのでNG。
硬質がベスト。
日光砂
硬質鹿沼土よりも更に硬いもの。
日向土
いわゆる軽石です。
ベラボン
ココヤシチップです。

以上4点を同じ分量でミックス。コレがベースになります。

ここに更に少量を適量(とてもテキトー)で加えるのが、

もみ殻くん炭
PH調整と水質浄化
アヅミン
腐植酸
ゼオライト
水のミネラル化と保肥力
珪酸塩白土
水のミネラル化。
植替え時に根っこにぶっかけます。


いろいろ試してきましたが、これが私の鉢栽培には1番適した配合でした。

混ぜるとこんな感じ

少々お値段が張りますが、とにかく硬質の土をメインに。
小苗はこの土の粒サイズを落とすだけで内容は同じです。

安くてすぐに崩れる土を使う方が植替え頻度も上がって結果的にお金がかかるということを、身をもって体験してきました。
クリスマスローズも調子を崩しやすくなりますしね。

あとは、病気予防の消毒系はコチラを使っています。一応やってるだけです。

春〜夏にかけて月イチで消毒はします。
なんとなく。

ここまでやってダメならむしろ諦めがつくってもんですよ。
こんだけ尽くしてやったのに、なぜよりによってお前が枯れるんだと涙を流す時もありますが。失恋愛憎劇のように。(だいたい値段の高い稀少株である)

さあ、来季の開花にむけてまた勝負と忍耐の1年が始まるぞー。

この開花のためだけに尽くすのみである

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