見出し画像

”まあいいか”の妥協

玄関を出ると今すぐにでも泣き出しそうな雲がいた。
経験上、少しくらいなら大丈夫だろうと傘を持たずに家を出る。

エレベーターで、何度も自分の顔が映って、
エントランスから外に出たとき、
あ、これやばいかもと思いながらも迷った末にジムに向かう。

無くさないように鍵につけたエアポッドから
片耳ずつイヤホンを取り出し、耳につける。

途端に音が消える。
さっきまで感じていた嫌な予感もこのころになったら忘れている。

最近は音楽というよりラジオを聴いていることもあり、
自分の経験と重ねながら話を聞く。

そういう捉え方もできるのかとか、
そういう表現があるのかと感動しながら
聴いていると、嫌な予感が的中した。

雨が降ってきたというよりかは、
雨が降っている領域に自分が入ったような感じで
その境目を超えた瞬間にザーと雨に降られた。

あともう少しなら小走りをしたかもしれないが
そんな距離ではない。

あー傘持ってくれば良かったな。
ってそこで後悔する。

あ、これやばいかもって思ってからの
雨だからなおさら後悔した。

だけど、後悔のある失敗っていつもこんなことを繰り返している気がする。
めんどくさいや、まあいいかの妥協が
ブーメランが大きな弧を描くように
強くなって戻ってくる。

そして、これを繰り返す。
この雨の匂いを感じるたびに
こんなことを思い出すんだろうなって
ダンベルを上げながら思った。

繰り返すだろうけど、
やればよかったなって思って
後悔することはやめようって
ジムから帰るときに袖を通したときに思った。

そんなことを忘れないでおこうと
思った今朝でした。

ほなまた。

この記事が参加している募集

スキしてみて

この経験に学べ

頂いたサポートは、色々な経験・体験に使わせていただきます! そして、違う形で皆様に還元します。もしよろしければお願いします。