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普段の業務にワークショップ(的なもの)を取り入れてみて気づいたこと

こんにちは、かみちゃんです。
やる気に満ちた初投稿から早1か月と20日。書こう書こうと思っていたのですが・・・(言い訳は割愛)。自己紹介代わりに置いておきます。

さて、ワークショップデザイナー育成プログラム(略してWSD)を修了して約3か月が経過しました。
で、今日に至るまで何回かワークショップ(的なもの)を普段の業務の中でやってみました。
うまくいった事もいかなかった事もありますが、自分の振り返り、備忘録として書き留めておこうと思います。
また、WSDの最中に「なかなか普段の業務でワークショップをやる機会がなくて・・・」なんて声を何回か聞いた気がするので、ちょっぴりでもそんな方の参考になれば幸いです。

ワークショップ(的なもの)をやってみた事例

事例1 オンライン忘年会をちょっとアレンジしてみた

まずは、緩いものから。
異なる拠点にいるマネージャー陣とのオンライン忘年会を企画した事例です。

参加者:
私が担当する部門のマネージャーおよびスタッフ 合計10人くらい

企画内容:
2023年を楽しく振り返る企画。2023年これにハマった、重大事件、嬉しかったこと、2024年の抱負、をMiroのボード上でワイワイガヤガヤ、飲んだり食べたりしながら盛り上がりました。ボードはこんな感じ。

昨日は、自部門の事業推進メンバーとオンライン忘年会。 こんな感じでワイワイ振り返れるボードをつくって、今年ハマったことやハプニング、うれしかったこと、そして来年の抱負をシェアし合いましたー。 こんな風にしなくてもいいのだけど、したくなる性分ってやつでしょうかね。楽しかった!

Posted by 神尾 武志 on Wednesday, December 27, 2023

目標の設定:
WSD流に解説すると以下です。
・活動目標
 メンバー1人1人が2023年の振り返りを一工夫考えて行い、それを仲間に共有することを通じて
・学習目標
 仲間の一年間とそこに紐づく価値観を知り、マネジメントメンバー間の関係性の質を高める。

ポイント:
・参加者自身が挙げたくなる(試行誘因性)、且つ誰でも挙げられる(参加のハードルを下げる)ようなものになる事を意識したました。
・テーマを左から右に4つ並べているが、左からライト且つ緩いお題にし、右に行くほど仕事にも通ずる価値観が現れそうなものにした。

やってみた感想:
盛り上がりました!お子さんの受験話とか、普段職場では本人から話すきっかけが無いような話とか、知らなかったことがどんどん出て来ました。
また、みんなが同じくらい喋る機会があるので、リアル飲み会と比べて間が持たなかったりマッタリしがちなオンライン飲み会の課題解消にもなった気がします。
設定していた学習目標の達成だけでなく、思わぬ副産物がありました。

事例2   会社の研修受講後の振り返りにワークショップを使ってみた

会社の研修テーマに則りRPG風のフォーマットを使いました

参加者:
私が担当する部門のマネージャー6人くらい

企画内容:
人事主催で「自身のパーパスを探る」研修が行われました。この研修は普段あまり接点がない他部門のマネージャーなどど行われます。で、人事からは「このパーパスを自分の部門に持ち帰って共有してね」と言われて研修を終わります。なかなか自身の人生におけるパーパスを考える機会はありませんから、とても良い企画だなと思いました。
であれば「これを部門のマネージャー間の相互理解や組織運営に活かさない手はない!」と思い立ちまして、このパーパスを互いに共有し、応援するギフトメッセージを送るというワークショップを行いました。
全体像はこんな感じ。
※メンクエというのが会社オフィシャルの研修の名称です。

Purpose Statementというのがパーパスを表した文章で、研修の成果物の1つです

目標の設定:
以下のように設定していました。
・活動目標
 互いのパーパス(Purpose Statement)を知り、その実現のためのアドバイスや応援コメントをギフトメッセージとして贈り合うことを通して、
・学習目標
 互いのパーパスを組織の中で活かす方策を考える

ポイント:
・会社の研修実施後2週間以内に確かこのワークショップを実施したと思います。ですので、ワークショップの冒頭に、どんな研修だったか軽くおさらいするパートを入れました。終わったらすぐ忘れてしまいがち?になりがちな研修の学習効果を高めることを意識しました。

・予め各人は研修でパーパスを文章にしています。それを共有する際にあらかじめ名前は伏せて公開することで「これは誰のかな?」「あの人っぽいなあ」などど想像する楽しみを付加しました。これは試行誘因性を狙ったものだったのですが、意外と普段からコミュニケーションを取っている仲だと、すぐに誰のパーパスか分かってしまい、今一つ盛り上がりに欠けました(涙)

やってみた感想:
ともすればマネージャーのような管理職となると、自身の価値観よりも業務を正しく行っていさえいれば、余計な干渉は不要、という関係になりがちです。しかし、これは私の価値観?に多分に依るところだと思いますが、関係性の質が仕事のパフォーマンスには大きな影響を与えると考えています。
ギフトメッセージをマネージャー同士で贈り合うことで互いを認めるような雰囲気が醸成されましたし、改めて互いのキャラクターや価値観を知る機会になったと感じています。
1つ反省は2つグループに分かれたのですが、ファシリテーターは私1人だったため片方のグループはファシリ無しで行われました。これにより少し話の濃さや深さに差が出てしまった印象でした(アンケートの結果から感じました。)。
どれだけプログラムを作りこんでもファシリテーターの存在は必要ですね。
良い反省になりました。

まとめと気づいたこと

今回は2つやってみた事例を紹介しました。
改めて感じたことは、普段の業務の中にはワークショップ(的なもの)を取り入れる余地があり、またそれが有意義なケースが多いだろうと実感できたこと。
また、個人的に大きな気づきとなったのは、会社の研修の振り返りを現場側でワークショップ形式で行うことで、
・研修の学習効果を高めること
・現場の組織運営のパフォーマンス向上
の2つを同時実現する組織にとってとても有益な取り組みになりうることです。
これはきっと人事サイドにとっても嬉しい取り組みなはずです。研修効果を高めたいものの一つ一つの現場に対して研修後のアフターフォローに手が回らないところがきっと多いはずですから。
企業においてワークショップ活用の可能性を広げる示唆を得たような気がしています。

では、また書きます!


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