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雑記:アルバニアという国

2024/2/27〜2024/2/28


久々の雑記ですね。
荒波だったエジプトを抜け、東欧に入ってからは拍子抜けするほど落ち着いています。

そして今はアルバニアという国にいるのですが、出来事や感想についてはnoteに記した通りです。


さて数日滞在後、改めてどういう国なのか。
そう思いWeb情報を拾ってみたので、ざっくりと書いていきたいと思います。

国土は四国の約1.5倍、人口およそ280万人。
南にギリシャ、対岸にはイタリアという立地ながら「欧州最後の秘境」とも呼ばれている同国。

それは1978〜1990年まで国際的に孤立していた事が由来です。
アルバニアは第二次世界大戦が終了する頃から共産主義国家となり、西側諸国との関係を断絶後、ソ連や中国とも距離を置き、ついには完全な鎖国状態となりました。

それだけではなく、アルバニアは世界で初めて「無神論政策」を実施した国。


独裁政権の下

他国との交易や情報も無く、神もいない




そんな状況の中、政府は極端な軍事政策をとります。
ソ連が襲ってくるとして、国民全員に武器を配り、戦闘態勢をしいたのです。
更に大量のトーチカを全土に配備。その数およそ75万とも。

自給自足の社会主義体制の中、貧しいながらも平等で平和だった生活が一転して戦争モードとなり、経済状態は悪化。

しかし結果として戦争は行われず、当時の独裁者ホッジャの死後に鎖国は解かれ、ようやく民主化へと歩み始めます。
つい30数年前の話です。



これで終わりではありません



国民は今まで鎖国状態であった為、情報に疎かったのです。

いざ開国し市場経済が導入されると、国民の3分の2ともいわれる人々がネズミ講に参加してしまいます。
そして1997年にネズミ講が破綻。
国民の大半が全財産を失ってしまいました。

国民は「政府が諸悪の根源だ」と暴徒化し、その建物に次々と火をつけます。
もともと武器だけは国民全員に配給され、戦時体制にあった国。防衛の為とされた物が、自国を滅ぼす事に使われるとは皮肉で悲しい話です。

更には軍や警察の武器庫を襲撃して武装するようになり、商店や銀行なども襲って無政府状態となりました。

最終的に外国からの援助導入によって国際社会への復帰を加速させたものの、未だにアルバニアは欧州最貧国といわれているそうです。

……それでも、スーパーの食材に関しては日本より高い印象ですが…。
今朝まで一緒だったルームメイトのドイツ人が「自国と変わらない」と言っていました。
偶然立ち寄ったカフェのコーヒーやベーカリーのパン、デザートはとても安かったのに、どういうバランスなのか…。


そんな「日本人の99%が行かない国」との情報もあるアルバニアですが、もう少し滞在します。
そして近々、楽しい事になりそうです。

それはまた後ほど。


いつも支えてくださる皆様、本当にありがとうございます。


2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。