見出し画像

海外旅行でスリよりも危険なスキミング。その手口とは!?【体験談・経験談】

私が海外旅行中にスキミング被害にあい預金残高をすべてなくしてしまった経験をもとに、スキミングとはなにか、スキミングの手口について解説します。

スキミングは、持ち合わせているお金だけをとられるスリと比較しても、カード残高すべてをとられてしまうため被害額が非常に大きくなります。

手口を知り対策をすれば高確率で防ぐことができるので、海外旅行に行く方はぜひ知っておいてください。また既に被害にあわれた方には私がお金を取り戻せた記録を残しておりますので、併せて参照ください。

知らないうちにお金を取られる、スキミングとは


スキミングとは専用の機械でクレジットカードやキャッシュカードから情報を抜き取られ、偽カードを作られお金を引き出されることです。

カードの情報だけではお金を引き出せないため、犯人はATMなどに小型カメラを設置して暗証番号を盗み見ます。

犯人が偽カードと暗証番号を利用して買い物をしたり、お金を引き出したりすることで、本物のカードを持つ人に請求が行き被害が発覚します。

こんな人はスキミングにあいやすい、注意すべき人とは


スキミングは海外の窃盗団の典型的な手口で、日本でも多くの人が被害にあっています。 日本クレジット協会の調査によると、2016年の年間不正利用金額はなんと142億円。

クレジットカード、キャッシュカードを持つ人ならだれもが被害にあう可能性があるので注意が必要ですが、特に注意してほしいのはこんな人です。

海外旅行に複数回行ったことがある
現地の人と簡単なコミュニケーションをとれる
カードを利用するときは自分なりに周囲に警戒している


スキミング被害は海外旅行にこなれてきて、警戒心が緩んだ時に発生しやすいです。またそれなりの対策をしているつもりでも、犯人は予想の上を超えた方法でスキミングを行ってきます。

当てはまる人は、スキミングの手口を学び、しっかりとした対策をしてください。

スキミングの手口


キャッシュカードのスキミングをする犯人は2つのステップを踏んで犯行に及んでいます。1つ目は、カード情報を盗むこと。 そして暗証番号を盗むことです。

カード情報を盗む


犯人グループはスキミング用の特殊な機械をATMのカード口に入れ込み、情報を盗みます。

非常に小さな機械で持ち運びができるため、電車など混雑しているところでポケットに入れている財布に機械を押し当てて情報を盗むこともあるとのこと。

悪徳なところになると、お店のクレジットカード決済の機械にスキミングマシンが入れ込まれており、買い物をした支払いのついでに情報を盗むケースも発生しています。

ゆうちょ銀行から不正カードリーダーの画像例がお知らせされていますが、素人目に判断することが非常に難しいことがわかります。

無題-3

ゆうちょ銀行より


暗証番号を盗む

暗証番号は次の3つの方法を取られることが多いです。

1.後ろからのぞき込む
暗証番号を打つときに手元をしっかり隠していない場合、犯人からすると簡単に暗証番号を教えてもらえているようなものです。

2.暗証番号入力機械の上の部分に小型カメラを設置して録画しておく
これは屋外に設置されているATMに多いパターンです。人気のないうちに犯行用の小型カメラを設置し、暗証番号を打つ手元を録画しておきます。

手元を隠して入力していた場合でも、スキミングの犯罪に長けた犯人の場合、手の甲の骨の動きで、入力番号が推測できるそうです。

3.被害者が暗証番号を入力した後に、入力機の指紋を確認する
入力機の指紋で暗証番号が絞られればあとは並び替えをするだけ。

4桁とも違う番号でも24分の一、もし同じ数字を使っていればもっと確率は上がるのであとは犯人の運が良ければお金を引き出せるという寸法です。

こちらもゆうちょ銀行から監視カメラの設置例が発表されています。かなり注意していなければ気が付けないことがわかります。


私がスキミング被害にあった原因

私の反省は次の2つ

1.大通りの屋外に設置されているATMを使ってしまったこと

2.暗証番号を入れる時に指先だけ隠していたこと

一つ目、クリスマスの雰囲気に浮かれて、ATMの雰囲気を考えずに利用してしまいました。

犯人がスキミング用の特殊な機械を設置するのは人気の少ない時間、例えば早朝や深夜です。そうなると屋内のATMは建物が閉まっており触れなくなるため、必然的にスキミングのターゲットになるのは屋外のATMです。

海外旅行するときは、確実に屋内にあるATMを使うべきでした。

二つ目、暗証番号を入れる手を隠しきれていなかったことは大きな反省点です。

暗証番号を入力するとき、私はいつも右手で入力し左手で指先を覆う程度にしており、それで隠したつもりになっていました。

手元を隠すときは、自分の手より大きな財布などの物を使い手の甲まで隠さなければ意味がないことを学びました。

海外旅行は危険だから行かないほうが良いのか
さて、こんな被害にあった私ですが今でも海外旅行が大好きで、年に2.3回は出かけています。

スキミング被害にあったときは夜も眠れないほど辛かったのですが、その苦境を支えてくれたのも海外の人たちでした。

確かに日本は治安がよく、普通に過ごしていればスキミングの被害に合うことは少ないと思います。

それでも外の世界を見ると信じられないほど優しい人、規格外なことをしている人、色んな考えや生き方があって、たくさんの刺激を受けることができます。

危険な可能性があるからしない、というのは

車を運転すると事故に合うかもしれないから乗らない

のと同じ極論です。

私は新たな価値観や可能性に出会える海外旅行をすることオススメします。

この記事が参加している募集

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?