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男性の育休が取れない理由と解決案 男性経験者が教えます

4ヶ月間育休を取ったあと、復職して今も同じ職場で働いているまさとです。私が周りが全く男性で育休取った人がいない中で、育休を取ったときの経験談やその時知っていればよかった知識などをすべて話して行きたいと思います。

今までは事実に基づいた話をさせてもらいましたが、
本日は少し私の思いを中心にお話させてもらいます。

昨日は現状の話で終わってしまいましたが、本日は理由とその解決案を考えて行きたいと思います。

さて、男性の取れなかった理由のTOP3は
1.業務が繁忙で職場の人手が不足していた(38.5%)
2.職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった(33.7%)
3.自分にしかできない仕事や担当している仕事があった(22.1%)
でした。

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では、私の実体験から上の3つについて話したいと思います。

1.業務が繁忙で職場の人手が不足していた

私の会社は就業規則で育休の制度が作られていました。なので少しは有利な条件だったとは思います。
ただ、実際の運用にまでは落とし込めていなかったように感じました。私が長期の育休に入ることが決まってから、上司は私の代理の人間を探してくれましたが、結局見つかりませんでした。つまり育休を取る社員についてはしっかり保証してくれていました(素晴らしいことです)が、その不足した人材分の業務をどう補填するかは決まっておらず、それぞれの部署に任されている状況でした。

こうした状況だったので、私の場合は残った同僚の皆さんに私の業務を均等に割り振って、皆さんの業務を負担して貰う形となりました。これは本当に申し訳なかったなと思っています。
ただありがたいことに、上司も同僚も私の前ではそのことへの文句は言わないようにしてくれていました。影では少し言われていたのかもしれませんが、少なくとも私の前では皆さん優しく送り出してくれました。本当に感謝です。

確かに、人手不足というのはあるのかもしれません。実際、私も月に50~70時間は残業していました。ただ、少し乱暴な言い方ではありますが、そこは社員が責任を追う必要は無いのでは無いかと思います。残業や業務の分担などは経営者の仕事、社員は与えられた業務をしっかりこなすことが仕事なのですから。「確かにそこをなんとかするのはマネージャーの仕事だよね~」と言ってくれる同僚もいました。

ここで経営者や会社の制度に文句は言わずに、育休を取る人間を攻撃するのはただの弱いものいじめです。上司や会社には逆らうことが出来ないから弱い個人を叩くのは最低です。あなたはもちろん、あなたの周りの人にもそのような人がいないことを祈ります。


2.職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった

正直、私の職場も育児休業を取りやすい雰囲気ではなかったです。周りに男性で育児休業を取った人は一人もいませんでしたしね。
そうであれば、もう決意を固めて上司に申請するしかありませんでした。「もし断られていたらやり取りを録音して訴えてやる!」ぐらいの覚悟でした。(言いすぎかもしれませんが(笑))

よく育休を取りましたと言うと「いい会社で良かったね」と言われ会社を褒めていただくことが多いですが、そんなことは無い!
そうでは無く、「よく勇気を出して取ったね!」と育休に踏み切った私を褒めてくれ!と言いたい!!(笑)

話を戻して、お願いしたあとは就業規則を一緒に読んで条件を満たしていることが分かったあと、意外とあっさり受け入れてくれました。ネットで他の方の経験談を読んでも結構あっさり受け入れてもらっていることが多いです。口論のすえに勝ち取ったみたいなものは聞いたことはありません。
(もちろん就業規則に載っていなくても育休を取ることは可能です
https://note.com/urgami888/n/n98a5f92702eb?magazine_key=m2b394941a808 )

また、業務が繁忙で人手不足だったり休みを取りにくいような職場だと、心が壊れてしまい休んでしまう人もいるのでは無いでしょうか。私の同僚にもいました。この場合は突然来なくなりますよね。引き継ぎも当然無し。それに比べて育休は休む期間もあらかじめ決まっているし、事前に引き継ぎもできるし、それよりはよっぽど良いだろうとも思っていました。

あと、人は案外他人に興味がないのです。これも多くの経験談に書いてあります。復職してもう二年、もはや忘れてしまっている同僚も多くいます。正直、自分に被害があるかどうか、それだけなんだと思います。


3.自分にしかできない仕事や担当している仕事があった

これは悪い面と良い面がありますよね。
きっとあなたは優秀で頼りがいがあるのでしょう。さまざまな経験をしてきており、自分しか知らないことも一杯ある。言語化することが難しいかもしれません。
ただ、会社として成長していく中では実はこれが大きな足かせになってしまうのです。参考になる記事を見つけたのでどうぞ。

最近思うのは、周りに任せられることこそ「強さ」なのでは無いかと。他人に任せる自信がない、だから他人に任せられず自分でやってしまう。そうしたほうがうまく回るし、達成感もある。
しかし、あなたにしかできない仕事というのは周りの方の成長を妨げます。そして、すべてあなたのところで止まっているのです。いわゆるボトルネック。いい機会なので思い切って他の人に任せてみてください。

とにかく早めに引き継げるように表にまとめて、並行して仕事をしていく中で忘れていたものがあれば都度追加して行きましょう。書き出すことで改善点が見えてくることもあります。
(「あ!こうすれば簡単になるかも!」と思って改善を始めてしまって引き継ぎが更に遅れるなんてこともあったな、、、)

あなたも最初からその仕事ができたわけではありません。今までしっかり引き継がれていなかったものあるかもしれません。整理、体系化するのは確かに大変!私もやったのでよくわかります。でも会社にとっては大きな進歩です。ぜひ先頭に立って進めてください!

妻を犠牲にするか、同僚を犠牲にするか

子育ては本当に過酷です。特に生まれてから半年間は本当に辛い。なので極論を言ってしまえば、妻につらい思いをしてもらうか、同僚につらい思いをしてもらうかだと思います。選ぶのはあなたです。

家族を犠牲にするのであれば、妻や妻かあなたの親族入れて多くて4人程度、しかし仕事を犠牲にしてしまうと何十人という人に迷惑をかけてしまいます。本能的にこれが耐えられない人が多いのかもしれないなと最近私は思います。
「周りの人に迷惑かけられない」というのはおかしいですよね。逆に言えば「妻には迷惑かけるけどしょうがない」となってしまうから。
それよりは正直に「俺は子育てより仕事が好きなんだ!」と正直になれば良いと思います!あなたのパートナーもきっとそんなあなたに気づいていて、受け入れてくれているはずですから!


次回は育休を会社に申請したときの話について書きます。お楽しみに!!

1人でも多くの男性が育休を取れる社会を目指して。
最後までありがとうございました。

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始めたばかりなので先着5名まで無料とさせて頂きます。


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