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#介護 「安全か、生き甲斐か」

「昨日、誕生日会をしたばっかりなのに‥」。

今日、ご家族の方から連絡があり、

利用して頂いていた、

一人暮らしの高齢者の方がお亡くなりになった。

昨日、元気に来所されていたし、

「また来年も祝ってもらえるように

 頑張りたいと思います」

と、誕生日会の最後におっしゃっていた。

記念写真も撮った。

驚きと悲しみが同時に込み上げてきた。


昼に息子さんが自宅を見に行ったら、

すでにお亡くなりになっていたとのこと。


息子さんが教えてくださった。

「最近、母はお酒をよく飲んでいて、

 自宅でも酔ってフラフラしていて、

 転けることが増えていたので、

 お酒を買って渡すのをやめていた」。

「母はどうしてもお酒が飲みたくて、

 自分で少し離れたコンビニまで、

 何とか自分で歩いて、

 買いに行った形跡があった」。

「買ってきたままのお酒は

 飲まれることなく、

 レシートと一緒に

 机の上に置いたままだった」。

「ベットの上でそのまま眠った状態

 で発見されたが、

 ベットの奥の隙間には、空いたビール缶が、

 隠すように大量に捨てられていた」。


警察が来て、

特に事件性はないとの判断だったが、

もしかしたら、

熱中症等で倒れた可能性があるとのことだった。


息子さんは悔やんでおられた。

「いつものように、母にビールを

 買って渡していたら‥」。


サポートする上での判断はいろいろ。

もちろん、

ご本人やご家族のご意向が元となる。

安全をとるか、

生き甲斐をとるか。

両方とれるのが一番だが、

それもなかなか難しい場合がある。

高齢者は安全を保つと気持ちが弱るし、

生きがいを優先すると怪我等のリスクが上がる。


今回のことは誰も責められないが、

高齢者を支える各ご家庭で、

ご本人にとってどちらを優先するのか、

しっかり話し合っておく方が良いと思う。

どちらが正しいということではない。

結果、どうなろうとも、

話し合って、

決めている納得感が、

ご本人や周りの者を少しでも救ってくれる。


私の母親に対しては、

生き甲斐を優先することを決めていて、

関わっていただいている事業所の皆さんには、

伝えている。

互いに後悔をしないように。


日本人の健康寿命と平均寿命の年数差は、

10年前後ある。

何らかの介護が必要になってくる

その10年の過ごしも、

色んな工夫で、

その人の人生にとって、

より質の高いものにしていけないものだろうか。


死んだように生きるなんて、

誰も思ってほしくない。


超高齢化社会について、

みんなで考えていければと思う。



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しかし、○○○色て〜っ(笑)。

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