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【デジタル時代の個性】もはや個人の個性は、個性ではない。

はじめに

個性も多様化していると、先日の記事で書いたが。これは個性自体が多様化しているという訳ではなく。個性の考え方が多様化しているのだ。
今回は、個人の個性について深掘りしてみる。

元来の個性とは

昔から言われている個性とは、経験や社会環境などからの体験が個性となっていくと言われていた。

抽出型個性の説明図

経験や体験から抽出されたものが個性となっていた。いわゆる抽出型個性である。
芸人などが、苦楽が芸の肥やしになると言われ由縁には、そうした経験が個性として、芸の幅を広げると言っているのだ。

現代の傾向

現代では、リスク回避の傾向が強く、自ら苦楽を得ようとする傾向は少ない。責任を負うことも同様に嫌がる風潮がある。その全体的な傾向の良し悪しの問題より、経験や体験が少ないことによる抽出型個性が形成されにく現状に問題がある。

現代の個性とは

現代は抽出型個性というより、取捨選択型個性と言うべき状態にある。
取捨選択型個性とは、SNSアプリなどデジタルプラットフォームやライフスタイルやフィナンシャルプランなどを取捨選択することにより、自分の個性が浮き彫りになっていく。「個性=取捨選択」の図式になっていくのである。

取捨選択型個性の説明図

テクノロジーの進化による多様化

これからの現代社会では、抽出型個性より取捨選択型個性が増加していく。それはテクノロジーが進化していくからである。

テクノロジーが進化していくと、SNSアプリも多様化していく。例えば、世代別のアプリが広がり、高齢者専用アプリや小学生用アプリなどが出てくる。また、ガンプラ専用SNSや撮り鉄専門アプリなど、趣味趣向別のアプリも広がるだろう。
そして、どれを選択するかにより、個性がでてくるのだ。

まとめ

現代の人類にとって、個性とは個人のパーソナリティーであったが、未来の個性とは、取捨選択された集団で形成された集団的個性であるといえる。多様性のなかの1種であると考えられる。

個性の多様化とは、個性自体が多様に増えていく可能性と集団的パーソナリティーという新しい個性が生まれてくる可能性がある。

人間に求められるのは、苦楽の体験がより、個人のオリジナリティへと成長していき、人間らしさを発揮することが、AIにおける多様化した社会での生きる道である。

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