枯れたメンタルに『ムビナナ』が沁み渡った
今回はちょっとオタク全開の記事を書いてみようと思います。
心身の不調によりメンタルクリニックに通い始めました。
同時期、通い始めたものがもう一つあります。
『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD(通称ムビナナ)』です。
この『ムビナナ』のおかげでメンタルが回復したと言っても過言ではありません。
作品の説明と『ムビナナ』を観た経緯
『アイドリッシュセブン』とは?
男性アイドルを取り扱ったリズムゲームです。通称『アイナナ』。
様々な事情を抱えたアイドルたちが芸能活動や人間関係から成長していく姿を見守るメインストーリーとなっています。
メインストーリーが面白くて、自分はそれを読むことメインに遊んでいます。
推しグループは『ŹOOĻ』
現在4つのグループがあるのですが、自分は中でも『ŹOOĻ』というグループユニットがキャラも曲も好きで、『ŹOOĻ』の単独ライブに行く程『ŹOOĻ』メインに推していました。
元々ロックが好きで楽曲から好きになりまして、若干ストーリーのネタバレになりますが、彼らが傷ついた経験から周りを傷付ける側になり、そこから改心していく過程に胸を打たれました。
攻撃的な曲が多いのですが、物語につれて曲の意味やテーマが変化していく様がエモいです。
『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』とは?
「劇場版」「LIVE」とあるように、全編ライブの映画です。
キャラクターがパフォーマンスし、MCもあります。
それがセットリストやMCが少し違う「DAY1」「DAY2」と2日分、つまり2パターンが同時(正確には1日違いで)公開されました。
単独ライブは声優さんのライブでしたし、キャラクター『ŹOOĻ』のパフォーマンスを観たくて映画館に足を運びました。
そして『ムビナナ』を浴びる
1度目は通常上映(ペンライトでの応援・声出しなし)で観まして、その時はただただ作品としての完成度の高さに感動したのですが、
2度目の応援上映(ペンライトでの応援・声出しあり)で何故か心打たれて泣いてしまいました。
『ŹOOĻ』以外の3グループのパフォーマンスも、MCも、全員歌唱パートも、全て良くて、
「他グループの楽曲もいいじゃん!!なんでちゃんと聴いてこなかったんだ!!」と思い、
全曲サブスクでダウンロードしました。
いや本当、『ŹOOĻ』ばかり追っててすみませんでした…
ここからは「メンタル病んでた人間」の視点で『ムビナナ』について語っていきます。
セットリストのネタバレや、メインストーリー全て読破済でして少々ストーリーのネタバレを含みますのでご留意ください。
メンタル病んでた人間の『ムビナナ』感想(ネタバレあり)
『IDOLiSH7』パート
楽しそうに歌って踊る『IDOLiSH7』を観ていると自然と元気が出ました。コール&レスポンスや真似できる振り付けが多いですし。一緒にライブを楽しめました。
『RESTART POiNTER』は曲名通りリスタートがテーマで、ストーリー上でもずっとセンターだった子がセンターを一時期休んでまたセンターに復帰した曲なので、余計この身にグッときました。
一方新曲の『NiGHTFALL』は優しさで包み込んでくれる曲でした。
初期は「元気いっぱい!」のイメージでしたが、こういう楽曲が増えて成長を感じますね。作中の作曲者の影響もあると思いますが(確かもう変わってたはず…)。
『ŹOOĻ』パート
『ŹOOĻ』はMCで言われた通り、日頃のモヤモヤを蹴散らしてくれました。
『ZONE OF OVERLAP 』からの『Bang!Bang!Bang!』はずるいって〜!!
前者は「どんな傷だって必要だと思えんのかな」「どんな傷だって必要だと思えるように」という歌詞があるのですが、後者は「傷ついてもいいじゃん」の歌詞になるんですよね〜!
過去の傷を克服というか、意味・認識を変えていく様が伺えて心に来ます。
個人的に『ZONE OF OVERLAP 』のラスサビの悠くん(推しです)の表情が強くて美しくて好きです。あれだけでも永遠に観られます。
新曲『STRONGER & STRONGER』は他の曲と全然違うゆったりめな曲で、基本こちらに背中向けて歌うんです。
で、最後はこっちを向いてくれて一緒に歌ってくれるんですよ。エモくないですか??
舞台挨拶で声優さんが仰っていたのですが、最初グループ内でもギスギスしていた『ŹOOĻ』が「最高の絆が芽生えた『ŹOOĻ』」になる旅の終着点のような曲で、自分も色々あって知り合いや友達が少ない身なのですが、いつかこんな人間関係を結べたらいいなと希望をくれました。
ステージ上の強いパフォーマンスした後のMCで少しわちゃわちゃした後「こんなの俺たちらしくなくね!?」というメンバーに「どんなオレたちもオレたちだよ」と返すシーンがあるのですが、この言葉が本当に心に響きました。自分にどんな一面があっても自分は自分なんだ。
『TRIGGER』パート
『TRIGGER』は強さを分け与えてくれました。
『DAYBREAK INTERLUDE』は「夜明けの幕間」という意味で、まさに自分のことじゃん…と思ってしまいました。作中で『TRIGGER』も人気絶頂の中とある一件で転落するのですが、そこから這い上がる楽曲です。
『BEAUTIFUL PRAYER』は「今を踊れ!」って感じでした。
歌詞に「どんな時も大丈夫 1人じゃない」とあるんですが、『TRIGGER』の曲でこの言い回しは珍しい気がします。サビの最後の部分だったこともあり、その分強く印象に残りました。
MCで「奇跡」の話をしてくれるのですが、こうやって人間に生まれて、楽しんだり、悩んだりできるのも奇跡なんだな〜と、じんわり感じました。
『Re:vale』パート
『Re:vale』は楽曲の幅が広いし全部ちゃんと聴き始めたばかりなので難しいんですけど、「変わらないもの、変えられるもの」を教えてくれた気がします。
『Re-raise』の「君がいれば 君といれば すべてを変えられる」とか。
2人の関係性・絆・信念は変わらないけど、未来は変えられる的な…(語彙力理解力が足りない)
今回のライブコンセプトが「旅」なのですが、新曲にそのまま『Journey』って付ける最年長ユニットよ。
でも優しい曲調に穏やかな歌詞、サビで皆で手を振る振り付けがあったり手話を振り付けに使ったり優しさに満たされました。
全グループ歌唱曲パート
『TOMORROW EViDENCE』は始め『IDOLiSH7』のみで歌って最後全グループが集まって歌うんですが、そんな流れで最後「幸せになろう!みんな!」「そうさ君と叶えよう」とか言われたら「ハイ!!!!!!」って返事したくなりました。
そして今回の表題曲『Pieces of The World』で泣きました。
なんだかもう、人生というか、生命の歌です。それだけスケールの大きい歌です。
歌詞が全て泣かせてきているので全歌詞書きたいのですが、
なんとこのライブ映像今週末限定でYouTubeで公開されています。
観て!!!!!!!!!!!!!!!!
特に「痛ましい記憶も愛に焚べて 許しあえる人になれたら」という歌詞が好きです。自分もそうなりたい。
あとストーリーを読んだ人間としては、歌唱パートの振り分け方でも泣けます。
『ムビナナ』そして『アイナナ』はいいぞ
というわけで、『ムビナナ』はメンタルが弱っている方にお勧めです。
本編90分くらいで短めですし。
今おそらく応援上映しかやっていませんが、何故か声出ししている人は少ないので独特のノリもなく怖くないです。
ペンライトがあった方が楽しいですが、なんならなくてもいいですからね。
8/20までは公開するようなので、よかったら是非。
そして『アイナナ』本編もよければよろしくお願いいたします。
メインストーリーは全6部あり、なかなかの量ですが、少々リズムゲームのミッション付きストーリーがあるだけで簡単に全て開放できますので時間さえあれば一気読みできます。
アニメも3部まであり、サービスによってサブスク見放題にあるかレンタルで観られたりします。たまにTBSチャンネルなどで再放送もしています。
丁寧に作られていますし映像化で物語の解像度も高くなるのでお勧めです。
あとマネージャーがゲームのプレイヤーなのですが、アニメだとしっかりキャラクター化していて可愛いですよ。
自分も今、6月に再放送された分を見返していて、コミュニケーションの大切さなど、人生で大切なことをたくさん教えてくれます。メモしながら観てるほどです。
あと、初めに伝えた通り、様々な事情を抱えたアイドルたちが芸能活動や人間関係から成長していく姿に心打たれます。
ただ組織の理不尽さやパワハラ、芸能界が舞台なのでマスコミ・スキャンダルなどが出てきますので、メインストーリーは比較的健康な時に読んだ方がいいかもしれません…
以上、枯れたメンタルに『ムビナナ』が沁み渡った話、さらに勧誘でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました~!
ご覧いただきありがとうございます! お金は推しに使ってください…でも貴方の推しになれたのならとても嬉しいです。