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自分との距離

真面目な人は鬱になりやすいとか、心が弱い人が鬱になるとか、鬱病の原因にウイルスが関係しているとか、色んなことが言われていてどれが本当か分からない。

私は、自分と真剣に向き合っている人ほど、心が疲弊しやすいのだと思う。



私が、もう全部投げ出したい、死にたいと思う時、私は自分のことしか考えていない、考えられないと思う。
自分と正面から向き合って、自分のことでいっぱいいっぱいになり、他人のことは思いやれない。
こういう時は、自分のことから頭が離せない。



人は、いつだって自分と適度な距離を保っていられたらずっと生きやすいと思う。
家族や友人や恋人とずっと距離が近すぎると衝突してしまうように、自分との距離にも“適切”があるのだと思う。
その“適切”を、どうやって保ったらいいだろう。



自分の嫌いなところが目についてしまう時、私は一番自分を消したくなる。
それは同時に、自分が自分と真剣に向き合っている時だと思う。
こういう自分は嫌い、あの人みたいになりたい、こんな自分に変わりたい、そう真剣に思っているだけだと思う。
でもそれが行き過ぎてしまうと、変われない自分に絶望するしかなくなって、死ぬという選択肢だけになる。
私はそう。私以外はどうなんだろう。



私以外がどうか、その正解は分からないけど、死にたい人は、自分に何度もナイフを突き刺してしまう人は、自分と正面から向き合うことができる、素敵な人だと私は思っている。
綺麗事を言いたいのではない。


その自分にまずは気付いて、そっと、少しずつ、自分との距離を取れたらいい。

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