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芸術作品としての遺書

寺山修司は「自殺の楽しみの一つは遺書を書くことだ」と言いました。

家族、友人、恋人(いない)にお世話になりましたのご挨拶ではつまらないと思いませんか。

なんで遺書でウケを狙わないといけないんだよと思われるかもしれませんが、せっかく一生に一度の遺書ですから凝りたいじゃないですか。

自殺の遺書として有名なのは、マラソン選手で有名な円谷幸吉の遺書です。

以下、一部だけ引用します。
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父上様
三日とろろ美味しゅうございました。
干し柿、餅も美味しゅうございました。

敏雄兄姉上様
おすし美味しゅうございました。
(以下省略)
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「美味しゅうございました」が繰り返される遺書です。どのような意味があるのかは本人にしかわかりませんが、色々と深読みできますね。

基本的に遺書というのは純文学のごとく深読みされる読み物ではあるのですが、なぜ自殺する直前において食べ物の思い出ばかりを書くのか、色々な想像ができます。

想像する楽しみを考えると、「もう疲れました」といったありがちな遺書ではあまり面白くないですね。

また「完全自殺マニュアル」においては、あみだくじを書いて、その結果が「日本人の×」だったという謎遺書もあったようです。

アジア人が嫌いといった文言が遺品から見つかったらしく、それが関係しているのでは?と想像できますが、ミステリです。

個人的には、遺書にあみだくじを使うという点に着目したいです。

遺書とは文章であるものだと先入観がありますが、イラストでもモールス信号でもいいのです。キティちゃんなどサンリオの便せんでもいいです。

私も試しに遺書を書いてみました。
以下に載せます。

 

あぶりだし→



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