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可愛らしいということ

人の可愛らしさは、見た目からでは分からないと思う。

「人は見た目が100%」というけど、100%ではないと、私は思う。

例えば女優さんは綺麗で美しい。可愛い人もいる。見た目を職業にしているだけあって、化粧品のCMも映える。

でも、私はその女優さん本人を知らない。

女優さんが綺麗じゃない、美しくない、可愛くないと言いたいわけではなくて、テレビやスマホや雑誌越しでしか見たことがない。本人を知らないとは、そういうこと。

人は見た目で判断する。顔かたちがそれなりに整っていて、物腰やわらかだったりすると、その人が実際どんな人であるかさておき、いい人そう、素敵な人っぽいと、思いがち。

変な話、特殊詐欺の受け子と言われる人が、強面のオラオラおじさんだったりしたら、騙される人は減るだろうと思う。

そして、いつも不機嫌そうにしていて、ぞんざいな話し方をする人は、なんだか怖いような気がして、避けたくなる。

そう考えると、見た目は重要だけど、そんなものなのだとも言える。人の本質を的確に鏡のように映すわけではない。

声の様子、仕草、ある程度の容姿は自分の意識で変えられる部分もある。

でもその人の本質、人柄は変えられない。美しさや可愛らしさは、そういう所に宿るものだと私は思う。

可愛いとか、可愛らしいと感じるものは、なんということのない素振りに現れて、多分に本人の意識しないところで、威力を発揮する。

「あざと可愛い」という言葉があるように、可愛いを狙って作ると
、それは「あざとい」わけだ。

猫や犬など動物、小さな子供、彼らが狙って可愛いを演じることは、たぶんあまりない。飼い主や親達をさらにキュンキュンさせるのは、そこに計算がないから。本質的なものだから、可愛い! と素直に思う。

可愛いとは、本来そういうものだ。

私の知っている人に、「見た目がいかついから、男に思われる」と言う女性がいる。確かに体格はしっかりしてるし、声も太めかもしれない。でも、私はその人を、すごく可愛らしい人だと思う。笑顔が素敵で、チャーミングで、自分で「自分が可愛いとは思わない」というだけあって、計算が全くない。羨ましいくらい、生粋の可愛らしさを持っていると、私は思った。

「見た目が100%」は、言い得て妙かもしれないけど、それが全てではない。可愛い、可愛らしいは、そわな浅はかなものじゃない、と思う。


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