五感を鈍らせろ
認知資源について
人間には一度に、覚えたり、考えられたり、処理できることに制限があります。このような思考に使うリソースのことを認知に必要な資源ということで、認知資源と呼びます。
発達障害民はこの認知資源が少ないとも言われています。
それに加えて、感覚過敏や注意散漫により、無視すればいい情報まで脳が察知して、ただでさえ少ない認知資源が無駄に消費されてしまい、本当に考えないといけないことが考えられなかったり、注意をむけないといけないことがおろそかになったりします。
さらに、認知資源を最大限ずっと使っていると当然疲れてしまいます。
我々が疲れやすい原因はここにもあります。
以上を踏まえて、認知資源は節約していかないといけません。
そこで大事に成ってくるのが「五感を鈍らせろ」になってくるわけです。
五感の鈍らせ方
五感とは視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の5つの感覚のことを指します。
作業や外を出歩く時にこの五感を必要な分だけ働かせて、必要以上の分はカットするのが望ましいです。
いくつか紹介します。
つばの広い帽子で視界をカット(人からの視線も防ぐことができます)
色付きのメガネで光や色の情報をカット
ノイキャンイヤフォンなどで雑音をカット
イヤーマフを使って外音をカット
マスクをして嫌な匂いをカット
ゆったりした服や肌触りの良い服で触覚を緩和
カバンはリュックサックにして両手を開放(片手が塞がっていることも「情報」や「注意」のひとつ)
おすすめなのは外出する際は常にこれらの装備を着用するなど習慣づけておくと、装備していることに対する意識が薄れていき、認知資源を節約することができます。
私の場合、情報が多い場所に行くと大変疲れてしまったり、パニックを起こしてしまうことがあります。
外部情報の吸収は意外と多くの認知資源を消費しており、キャパシティをオーバーしてしまうと、そういった状態になってしまいますので、必要以上の外部情報は削減することを心がけましょう。
また家にいる時は注意を向けなくてもいい、リラックスできる物を用意して五感を刺激することで認知資源の節約ができたりします。
私の場合、交通騒音や工事関係の音が外から聞こえてくるのがストレスなので、ゆったりとしたテンポの音楽を流しながら、少し暗めの照明で、デスクには珈琲を起き、聴覚、視覚、嗅覚をリラックスモードにして作業をしています。
仕事術としての豆知識
作業に没頭したい時は認知資源をなるべく省エネモードに持っていくことで、作業に認知資源を割くことができ、集中することができます。
一方で実はアイデアを考えたい場合はこれが逆効果だったりします。
企画書の種を考える動作と企画書を作り込んでいく作業とでは使用している脳の部分が違うことが研究から明らかに成っているそうです。
よく散歩していたらアイデアが降ってきたなんてことがあると思いますが、脳全体を幅広く浅く使用している時にアイデアは浮かびやすい傾向にあるので、認知資源を多方向に使用しているときの方が、いいアイデアが浮かんだりします。
私は、創造力が必要な作業をする時はなるべく色んな情報を取り入れながら考えたりすることが多いです。
うまく使い分けていきたいですね。
といったところで今回はここまで。
ありがとうございました。
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