ネトフリ「料理バラエティ」のススメ、コンサル視点から
事業会社で中間管理職やっている元コンサルの料理の記録。
いまは、いわゆる「DX」や「データ活用」と呼ばれているものの導入の旗振り役をやっています。
ネットフリックスでは映画やドラマを楽しむ人が多いかと思いますが、私は海外のバラエティ番組が好き。
海外の生活感やトレンドが伝わってくる番組、最近は特に料理バラエティがお気に入り。
今回は、その中から2つのおすすめ番組を紹介したい。
100万ポンドのメニュー
https://www.netflix.com/title/81004322
イギリスの「マネーの虎」のような番組。
マンチェスターのホワイトカラー層が集まる洗練されたレストランエリアで展開される。
レストランの開業・独立を夢見る挑戦者が、プレゼンと仮店舗でのトライアル営業を通じて投資家に出資を求める話。
私が面白いと思うのは途中で投資家にレストラン開業後の事業計画をレビューされるところ。
多くの挑戦者がオーナーシェフとそのパートナーで屋台の経験しかないため、事業計画の詰めの甘さ、集客計画や客単価、回転率等との整合性が指摘される。
この客単価だとターゲット層は年に数回しか来れないね
だとすると、このエリアの人口構成を考えると、この売上は無理じゃね?
みたいな。
調理担当と経営担当が別々のグループで挑戦する場合もあって、その場合は
結構PLがしっかりしているらしく、その場面をクリアできていたりする。
私は飲食業をコンサルした経験はないので、純粋に知的好奇心的に面白いと感じる。
Let's 戦略クッキング!
https://www.netflix.com/title/81060954
素人3名が与えられたテーマで料理を作って、アメリカの有名シェフの審査員からの味や見た目の評価で1位を争う。
まー、本当に「素人」かどうかは分からんし、審査員も有名人なのかどうかは知らん。
日本だと道場六三郎みたいな人(古い…)が審査する感じなのだと思うが。
テーマは「牛肉料理」みたいなざっくりしたもので、挑戦者3名それぞれに最初に10万円くらいの予算が与えられる。
材料には松竹梅があるが、それぞれ1個ずつしかない。
挑戦者同士でそれを競り落として、自分に有利な材料を選んでいく。
例えば、松はA5ランク、竹は普通のロース、梅はモツ、みたいな感じ。
料理制作の途中でも追加材料やスパイスでも競りがある。
味付けのキメにどうしてもコショウがほしい挑戦者は3万円払ってコショウを競り落としたりする。
予算10万から材料費を除いた金額が賞金になるのだが、1位じゃないと賞金は貰えないし、いい料理に仕上がらないと当然勝てない。
このような要素をもって「戦略」と呼んでいるのだと思う。
参加者は「料理の腕に覚えがあるアマチュア」という設定なのだが、商売人のシェフではない。
普通の中流アメリカ人の料理の仕方が垣間見えて、私はそのリアリティを楽しんでいる。
まとめ
どちらの作品も展開がスピーディーなのがありがたい。
地上波のバラエティのようなもっさりした展開や、CM挟んで同じシーン、みたいなことがないのでストレスがない。
なにより料理の世界を超えてビジネス的な示唆があって、私は好き。
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