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迷子とINFJ、方向感覚と心理機能の関係性を考えてみる(MBTI)


最近、noteで人の方向感覚と脳内での認知地図について触れている記事を読んだ。

その記事を読んでいて私が思ったのは、人の方向感覚や脳内の認知地図の認識はどのような心理機能の影響を受けるか、ということである。

Te=構造把握力=空間認識力と考えてみる

まず、Te(外向的思考)の影響は大きそうだ。

Teは規則や効率など外部環境の論理の理解に働くとされているが、私はその本質は構造把握にあると思っている。

人はこのTeをかなり広範囲に応用して使っていると考えられる。

方向感覚や認知地図の作成に使われる空間認識にもTeが使われていることは自然と予測される。

方向感覚は要素としてこのTeが支配的なのだろうか?

MBTIの全性格タイプをTeの働きの強さでソートして見ると、上位のタイプは確かに方向音痴は少なそうだ。

Teが心理機能に含まれていない、つまり、無意識の領域に押し込まれているタイプの人は、特に方向感覚がおかしいというのが経験則として思い起こされる。

しかし、これだけだとどうも説明不足の感が否めない。

Ni(シンボル化)とSi(記憶力)の競合の関係から考えてみる

そこで、ヒントになるのが前回の記事である。

Ni(内向的直観)とSi(内向的感覚)のトレードオフの仮説、そこでNiのシンボル化とSiの記憶力が競合するという予想について語ったが、これも方向感覚に影響を与えるのではないか?

例によって直観した。

強力なNiによるSiの瞬間記憶力の低下は脳内地図の作成上不利となる。

Niユーザーの脳内地図はその記載情報のシンボル化により抽象化されている可能性が考えられ、場合によっては、その地図そのものがシンボル化されていることも想定される。

人間が持つ脳内地図は場所細胞とグリッド細胞(注)によって記憶されることが知られているが、ひょっとしたら、これらの細胞の対応状態も抽象化されているかもしれない。

注)脳内地図と細胞についてのコラム

これによって何が起こるかを推測できるかというと、「覚えている道を歩いている分には迷わないが、その道を外れて特徴的なシンボルが確認できない場所に行くとすぐに道に迷う」ということである。

逆にSiが強く働くタイプは、断片的な細部情報を全部記憶することで、詳細な認知地図を用意できる分、現在位置の確認が容易になると考えられる。

また、Siタイプは視覚情報の写真記憶に優れることも多いだろう。

対決、Siの弱いINFJとTeの弱いENFJ

この道に迷いやすい傾向が予測される性格タイプは、Niの機能が強いタイプでTeの機能が弱いタイプ、つまり、Niが心理機能の上位に来るとともにTiが下位でTeが心理機能の組み合わせに含まれていない性格タイプであると言える。

この組み合わせとなるのは、INFJとENFJに絞られる。

さて、この両者のうちどちらがより迷子になりやすいかと言えば、難しい比較になるが、空間認識(Te)に難があるENFJより細部情報(Si)の欠落が多いINFJに軍配が上がると私は考える。

私にこの考察を実証する機会が与えられるかは不明だが、INFJとENFJが実際に一緒に歩いてみれば解答は自ずと明らかになるだろう。


追記:余談だが、INFJの人は物理的に道に迷いやすいだけでなく、人生という道にも迷いやすいかもしれない。その原因は、実際に道に迷うのと同じ理由であるとも考えられる。

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