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「カジカジ」「ガシガシ」うさぎのケージのかじり癖は治る? うさぎのケージのかじり癖について解説します

うさぎは歯の力が強く、本能で目の前の物をかじります。

中には、ケージの金網部分をかじってしまううさぎも・・・。

結構大きな音で「カジカジ」「ガシガシ」とかじるので、歯を傷めてしまうのではないかと、心配になる飼い主さんが多いと思います。


今回はうさぎのケージのかじり癖について、対処法を紹介します。

うさぎはどうしてケージをかじるの?

うさぎがケージをかじる理由はいくつかあります。

・飼い主さんに構ってほしい、一緒に遊んでほしい

・ケージの外に出て遊びたい

・おなかがすいた、何か食べたい

・ケージの中が退屈でつまらない


うさぎは、声でコミュニケーションをとることができないので、仕草や行動で自分の感情を表現していることがあります。緊張や警戒している時に行う「足ダン!」などがそうですね。

ケージをかじることで、うさぎは自分の気持ちや要求を伝えていることが多いんですね。


ケージをかじった時に、たまたま飼い主さんが反応してくれた経験があると、「ケージをかじる=良いことがある」とうさぎは学習します。そうなると自分の要求が通るまでケージをかじり続けてしまいます。

ケージをかじることで起きる歯の不正咬合について


ケージをかじり続けると、不正咬合になるという話を聞いたことはありませんか?


不正咬合とは歯の疾患の一つです。

うさぎは人間と違い、歯が伸び続ける動物です。通常は牧草をもぐもぐと歯を擦り合わせるように食べることで、歯が自然に削れて行きます。そうすることで、歯の長さと嚙み合わせを適切に保つのですね。


ケージのような硬い素材をかじり続けると、歯がすり減りません。そのまま伸び続けてしまいます。

また歯が曲がって、噛み合わせがおかしくなることも。


歯が伸び続けると以下のような症状が現れます。

・伸びた歯が口内や舌を傷つける

・歯が伸びることで、牧草やペレットが食べにくくなり食欲が落ちる


伸びすぎた歯や噛み合わせの悪さが進行すると、全身に影響がでて時には命に関わることがあります。

不正咬合は自然治癒しません。病院で歯を削るなどの治療が必要です。

治療をしても再発をするので、不正咬合を予防することが大切です。

うさぎがケージをかじる時の対処法3点


うさぎがケージをかじる時の対処法を3点解説します。

・よくかじる場所に牧草や木製のフェンスを貼る

・ケージ内にかじり木などのおもちゃを置く

・ケージをかじっても飼い主さんが反応をしない


ケージの内側に牧草や木製のフェンスを貼る

うさぎのケージをかじる様子を観察すると、同じ場所をかじることが多いようです。

よくかじる場所に、牧草や木製のかじることができるフェンスを取り付けてみましょう。自然素材のフェンスなら、かじっても心配いりませんね。

ケージ内にかじり木などのおもちゃを置く

うさぎが、ケージの中での生活に退屈をしている場合があります。

ケージ内に牧草や木でできたおもちゃを置き、うさぎの興味をケージかじりからおもちゃに向けさせましょう。

ケージをかじっても飼い主さんが反応をしない

うさぎがケージをかじっても、飼い主さんが反応をしてはいけません。

すぐに効果がある方法ではありませんが、反応しないことを繰り返すことで、うさぎにケージをかじっても良いことが起こらないと学習させます。

うさぎがケージをかじる時にやってはいけないこと

うさぎがケージをかじった時に、飼い主さんがうさぎを怒ってはいけません。

うさぎは飼い主さんに怒られた意味を理解することができません。うさぎは怖い思いが残り、飼い主さんへの信頼を失うことがあります。

まとめ

うさぎやハムスターのケージ齧り、インコの呼び鳴きなど、小動物を飼っていると困った行動に遭遇することがありました。

これらの行動は本能でやっている部分があるので、動物を責めてはいけません。


困った行動に対して、焦って対応をしても経験上よい結果にならないことが多かったですね。

今振り返ってみると、困った行動を始めたら反応をしないという対応が、時間はかかりますが一番効果的でした。

すぐに効果がでなくてもあきらめずに、地道に対応することが大切です。


ケージかじりに関しては、まずは木製フェンスなどで、かじっても歯に悪影響がでないようにしましょう。その後で、時間をかけてかじらないような環境を整えていくといいですね。


ケージかじりなどのうさぎの困った行動は年齢があがるにつれて、落ち着くことが多いです。飼い主さんが神経質になったり不安になったりすると、その気持ちはうさぎに伝わり、困った行動がより強くなることがあります。


かじることはうさぎの本能でもあります。ケージかじりは困った行動であったとしても、うさぎの行動を丸ごと受け止めてあげてくださいね。飼い主さんの大らかな気持ちが大切です。


講師名 anan

 

 子どもの頃から生き物が好きでした。今まで、ハムスター、インコ、モルモット、ハムスター、デグー、うさぎ、犬、ウーパールーパーとたくさんの動物と生活してきました。職場で飼っていたうさぎのお世話をしていたこともあります。

 以前我が家にいたうさぎは、垂れ耳のオレンジ色のホーランドロップでした。今でも家の近所のうさぎ専門店に通い、可愛いうさぎの姿に癒されています。将来はネザーランドドワーフを飼ってみたいです。

 

 






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