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おかあさんが完璧じゃないから

子どもが不意に3人そろって公園に行ってしまったので
noteを書く時間ができた。
せっかくなので子どもを褒める記事を書こうと思う。

うちの子はみんな、正直普通だ。
(息子については知能は普通以下なわけだけどまあおいといて)
成績は中の中だし、運動もそこまでではない。通知表は全部「できる」。

でも、「どう育てたらそういう子どもになるの?」と羨ましがられることは
正直かなり多い。ママ友にも仕事の友達にもしょっちゅう言われる。
何でかと言うと、自立具合がかなり高いからである。

・子どもだけで寝る
・ごはんがなければ自分で作る
・洗濯は完全に子どもにおまかせ
・親がほとんど宿題を見ることがない
・勝手にがつがつ本を読む

よく言われるのがここらへん。
一番上の子は春から5年生だが、それにしてもしっかりしてると思う。
感情的な面を置いておけば、私が今すぐ死んでも
多分子どもたちはそんなに困らない。

他にも細かいことを言えば
「テストで解けなかった部分や苦手な分野を自主的に聞いてくる」
「学期末など折に触れて不要なものを捨て部屋を整理する」
などなど、自分が子どもの頃よりよっぽどしっかりしている。
何でこんなしっかりした子に育ったんだろう?正直私にもわからない。
概ね夫の「自分のケツは自分でふけ」という姿勢によるものだ。
夫自身、家事も含めて自分のことは自分でやるので
その背中を見ているのが一番大きいかもなと思う。

ただまあ、私もさすがに母なので、いくつかやってることはある。
子どもをさっさとしっかりさせて、楽したいと思うお母さんは
参考までに読んでいただけるとありがたい。

①完璧な母にならない

これは多分一番普段から意識してることだ。
手抜きも積極的にして、子どもでもできるレベルの家事をする。
「きつーい」「やる気でなーい」「インスタントでいいや」
簡単な手抜き料理もしょっちゅう出す。
「これなら子どもでも作れるよ」という。
お手伝いもばんばんしてもらう。細かいことは言わない。
私も適当だもん。適当でいいよ。やってくれるだけでうれしいよ。
いっぱい頼って、いっぱいありがとうって言う。
「あなたたちも立派な戦力ですよ」と早めに自覚してもらう。

②子どもが家事しやすい環境を整える

うちの子たちは全体に背が低い。
だから子どもが使う調味料などは届くところに配置しなおした。
洗濯も完全にやってもらってるが服によって特性があるので
(タートルネックがのびちゃったりね)
いろんな種類の便利ハンガーを買って使い方を教えている。
子どもがラクに家事ができるようにするためには金に糸目をつけない。
ただし、安全性に配慮した「お子様用包丁」などは買わなかった。
小さくて軽い、ちゃんとしたペティナイフを使わせている。
子どもは力がないから「よく切れる」のは大事。
お手伝いレベルじゃなくガチで作業してもらうために、
安全性よりも使い勝手。怪我はあるけど、あっていい。
もちろんすぐに手当てしてあげられる環境でしかやらせないし
怪我したときに再発防止の指導はする。でも絶対に叱らない。

③未来を想像するお手伝いをする

子どもは先のことを考えるのが苦手。基本、目の前しか見てない。
だから考える習慣をつけるお手伝いをする。
「これをこのままにしておくとこういうことが起こるかもしれない。」
「こうなるかもしれないけどその覚悟があるなら別にいいよ」
みたいな感じで、未来のシミュレーションをなるべく想像がつくような声掛けをする。ここらへんはライターで培われた言語化がかなり役立ってる。
子どもだって失敗は嫌だし、怒られるのは嫌い。リアルに話せば伝わる。
「一見(今は)ラクな道」が総合的に見たらそうじゃないということがわかれば結構行動が変わってくるように思う。

④本は自由に買わせるのとオススメ半々

月2回くらいは本屋に立ち寄るので好きな本を買っていいよって言う。
ないならないでOK。同じペースで図書館に行っているので子どもの好きそうな本をピックアップしている。
本っていっぱいある。子どもが子ども自身で想定する「好き」より幅広い。
だから子どもが選ばないけど好きそうという本をオススメするのも大事。
でもオススメがはずれたからって怒らない。強制して読ませない。
母親が勝手なオススメなんだから、10冊借りて1冊当たれば十分。
(だから無料の図書館を活用するのである)
ちなみに本を選ぶときあまり「母のカン」ばかりに頼るのもよくない。
子ども向けの本にたいする情報感度を高めておいて、
他の子の評価が高い本などもとりいれると、意外と当たる。

子どもが帰ってきてしまった。まあ実際こんなとこだろう。
おそらくこの中で実践しやすいのは②~④じゃないのかな?
でも一番大事なのは①だ。②~④がいくらできてたって
「お母さんがやった方が速いけど」「子どもの自立を考えて」
「あえて見守る」みたいに考えてたら多分子どもは変わらない。

お母さんも人間。ダメなときもある。だから助けてね。

その姿勢が一番大事。これは子どもの自立云々もあるけど、
いわゆる「母の呪い」を解くことにもつながる。
うちは上二人が女の子だ。
いつかこの子たちが母になって「私のお母さんはできてた」と思うことが
少なければ少ないほどいいと思う。「お母さんこれ全然やってなかったな」「これは人に頼んでいいんだな」って思ってほしい。
もちろん息子が父になっても「お父さんも子どもの俺もばりばりやってたよな。今の俺もできることやらんとな。」って思ってほしい。

これは私の母が祖母から解いた呪い。でも母の呪いはそこら中にある。
母が新たな呪いを作らないためにハッピーでいることが一番なんだ。





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