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海への憧れ

海が好きである。海なし県出身だからこその憧れの強さ、があるかもしれないし、海が身近になくて、海の恐ろしさを知らないから、余計に言えることかもしれない。

子供の頃、お風呂のお湯を揺らしながら、1番最初に海に波を立てた人は誰なんだろう、と考えたものだった。誰かが押して、反対側にいる誰かが押し返したのかな、とか。
それくらい海は遠くて、不思議な場所だった。そして、その大きさも想像できていなかった。


初めて海を見たのは、小学校低学年の頃。江の島・鎌倉に家族で旅行したときだ。ショックを受けた記憶がある。
砂浜には、ゴミが落ちていたし、なんだかよくわらかない死骸も見かけたし、海の色が青くなかった。現在は、環境意識が高まってクリーン活動もさかんだし、当時よりずいぶんと綺麗になったはず。
海の色は、海底の地形や天候などの環境にもよるのだとは思うのだけれども、写真で見た青い海を想像していたものだから、そのギャップが大きかった。憧れの、初めてみる海は感動的ではなかったのだ。

大学生になってから、アルバイト代で、伊豆や伊豆七島、沖縄あたりに遊びにいって、やはり、海は美しく魅力的なものだと確信した。シュノーケリングやダイビングも好きになった。

大人になって、海外旅行をするようになり、あちこちの海を見たり、入ったりしてみた。海の青さには、それぞれに個性があるもんだと知った。

グアム、ハワイ、フランスのニース、クロアチアのフヴァル島、スペインのイビサ島、フィリピンのセブ島、インドネシアのバリ島、タイのクラビやプーケット、サムイ島、リペ島。実際に泳いだり、ダイビングをしたりした場所だ。

王道のグアム・ハワイ。ヨーロッパ系、アジア系という分類でなんとなく、海やビーチやホテルの雰囲気などが想像つくと思うし、この分類で好みもわかれたりもすると思う。

私がもうひとつ注目したいポイントは、海水温である。見た目、南国でも、海の中はスーパークールだったりするから油断ならない。
ビーチが小石系か、しっとり砂系か、サラサラ砂系か(私の理想はサラサラ砂系!)よりも、海水温が快適な海遊びに影響大かと思う。

ハワイでダイビングをしたときに、海の中が寒くて寒くて、船にあがってからもガタガタと震えがとまらなかった。
グアムでダイビングのインストラクターの方が「もともとハワイにいたけれど、海水が冷たいから、温かいグアムに移ってきた。海流の影響でハワイの海水は冷たくて、グアムの海水は温かいから」といったようなことを言っていた。
それをハワイでガタガタと震えながら思い出したのだった。

クロアチアのフヴァル島での海水浴も海水の冷たさと闘いだった。
あとから写真を見ると、見事な青い海!と思うのだが、そのときは、海に入る度に歯を食いしばって覚悟をしなければならかった(大げさ)。
周りの人達はそんな様子もなく、くつろいで海に入っているように見えた。体感温度が違うのか、はたまた、やせ我慢をしているのか(そんなわけないか)。

海の地形が遠浅だったり、温かい海流の影響だったりで、海水温が高めでサラサラ砂浜。それらがそろうと最高だな、と思う。今のところ、タイのビーチは、比較的それがそろっていた印象だ。あと、やっぱり沖縄!

海が好きなので、さまぁ〜ずの番組『7つの海をたのしもう!世界さまぁ〜リゾート』を好んで観ている。ご存知の方も多いと思うが、各国のビーチを中心に、ホテル、街やグルメを紹介しつつ、リポーターの小ボケとさまぁ〜ずのお2人とゲストとのやりとりを楽しむ番組である。

ホテルのシャワーの水圧チェック、まくらやシーツのにおいチェック、海水の透明度、それに加えて海水温がレポートに入っているのがいい。
これらのチェックポイントを「そうそう!」とうなりながら観ている私であった。

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