うさみみ

Short Noteからやってきました。 他愛もないおしゃべりの感覚で、思ったこと感じ…

うさみみ

Short Noteからやってきました。 他愛もないおしゃべりの感覚で、思ったこと感じたことをつづります。 Instagramに、ミニエッセイを書いています。 https://www.instagram.com/usamimi_gram_/

マガジン

  • おしゃべりが足りない

    日々のこと。思ったこと、感じたこと。ひとりでいるのが好きなのに、口下手なのに。それでも、時々、おしゃべりが足りない!と思う私の、オチも教訓もないハナシ。2022.6月~

  • 夫婦2人暮らし

    子なし夫婦の2人暮らし。草花や月や空の美しさに心動かされがちな「花鳥風月大好きおじさん」な夫との暮らしを、妻の目線で語ります。母になりたかったけど、なれなかった私のことも少し。

  • 私の本棚

    読んだ本、本をきっかけにめぐる記憶や思いをつづります。海外文学、児童文学、エッセイが好きです。

  • 旅の記憶

    旅行記。そこで見たもの感じたもの。記憶に残るのは、なんてことのない断片だったり。私が旅行が好きなのは、非日常を味わって好奇心や憧れが満たされる、というのも、もちろんあるけれど、自分が「よそ者」であれるから、という気もしている。馴染んでいなくても、いいんだという安心感がそこにはある。 行った時期と投稿のタイミングはランダムです。

  • Short Noteより

    エッセイ投稿サイトShortNoteに投稿(2019年12月~2022年6月)したエッセイたちです。ShortNote終了に伴い、こちらに移行します。

最近の記事

ビューティフォーだったから

”英会話とダイエットに、一生励み続けているのが女である” というようなことが書かれていたのは、山田詠美さんの小説だっただろうか…。違う人の言葉かもしれない。それどころか、フレーズもニュアンスも違うかもしれない。 とにかく、私の姉は英会話とダイエットに一生励み続けている女に当てはまる。 体質が似ているはずの姉だが、太ったり痩せたりの振り幅が私よりも大きく(それがダイエットの成果や反動なのかもしれないが)、大人になってからも、結構な費用をかけて色々な類の英会話レッスンを受け続

    • 手ぶらでいきます

      朝起きてリビングに行ったら、私がいつも使うデスクの上に正方形の黄色い付箋が貼ってあるのが目についた。 そこには 「手ぶらでいきます」 とマジックペンで書かれていた。 いつもの夫なら、書くスペースに対してやや小さすぎると思われるサイズの字を、これまた細い芯のボールペンで書くのだが、マジックペンで大きく書かれたその文字に、なにやら強い意志のようなものを感じたのだった。 デスクの下には、夫が通勤用に使っている黒い鞄がおいてあった。 彼は、手ぶらで会社に行ったのである。 「手ぶ

      • 温かいスープがあってよかった

        今日は、前回がいつだったか思い出せないくらい久しぶりに、スープストックトーキョーでご飯を食べた。 ここ数年の私の状況でいえば、基本は在宅で仕事をしているから、普段は自分のタイミングで食事をとれる。 1人で外食をするときというのは、たまたま外出したときに、うっかりお腹の具合が限界か、限界を超えようとしているくらいの空腹に達してしまったときだから、スープストックを選ぶとことはない。 だって、スープとパンでペッコペコのお腹が満足するとは思えないから。 でも、実際に食べてみたら

        • はがき

          郵便受けに1枚の年賀状を見つけたのは、1週間前のことだった。年賀はがきではなかったから、正確には年賀状ではなくて寒中見舞いかもしれないけれど。 はがきは大学生のときにお世話になった教授からだ。 1月の間が抜けたタイミングで届く年賀状というのは、 相手から届いたのを見て慌てて出したことを白状するものであり、 でも、届いたからにはお返しをする律義さを証明するものでもあり、 まあ、つまりは若干の気まずさなんかもまといながら、やってくるものだ。 その気まずさを乗り越えた律義さに

        ビューティフォーだったから

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        • おしゃべりが足りない
          56本
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          8本
        • 旅の記憶
          9本
        • バンコク暮らし
          11本
        • Short Noteより
          34本

        記事

          あと3時間!

          わりと順調に仕事納めができた今年。 時間にゆとりがあろうとも、おせちを準備するほどマメでもない私であるから、今日はデパ地下に買い出しにいくのであった。 デパ地下のなんと誘惑の多いことよ!  いつもだったら、いいものはいいのはわかるけど…と結局買わずに家で自炊しちゃったりするけれど、今日くらいは!と色々手が伸びる。 大晦日ぐらいはちょっと贅沢してもいいんじゃないか、という価値観はいつからこの身に刻まれたのだろうか。 しかし、人気店の前を3往復したあとに、ローストビーフを

          あと3時間!

          ご指名

          地下鉄の車両の、真ん中あたりの席に腰掛けたとき、私をめがけてやってくるおじさんがいた。 「すみません、この電車、初台に行きますか?」と彼は言った。 「初台に行くなら、反対側の電車ですね」と私はこたえた。 まるで、それが私の役目であるかのように、自然に展開したこの会話。しかしながら、振り返ってみると、なぜ私だったのか?ということが気になる。 その車両には、私が座っている側に3人くらい、向かい側に4人くらいの乗客がいた。 ドアに近い席の人に聞けばよさそうなものの、初台に行きた

          おしゃべりスイッチ

          玄関のインターフォンが鳴ったので、いつもの通り「お願いします~」と応えて開錠した。よそ行きの声で明るく言ったものの、「今日は、ハズレが来たな」と思う。いつも来てくれる宅配業者のドライバーのうち、1人はとっても愛想が良くて親切、もう1人はいつも不機嫌なのだ。 今日は、その不機嫌男の方が来た。部屋のインターフォンが鳴ってドアを開けると「ここでいいスか?」と言われた。ビールや水など重い荷物のときはいつもそういうのだ。 チャイムを鳴らすために一度ドアの前に置いた荷物を、もう一度持ち

          おしゃべりスイッチ

          最短で見積もる人

          どうやら私には、物事にかかる時間を最短で見積もってしまうクセがあるようである。それは、楽観主義からくるものかもしれないし、相手へのちょっとしたサービス精神がそうさせるのかもしれないし、単なる思慮不足なだけかもしれない。 とにかく私は、その困ったクセを先月の後半くらいから連続して発動してしまったものだから、つい先日まで本当に余裕のない日々を過ごすハメとなった。 起きてから寝る直前まで机にかじりつき、夫が夕食を食べる姿を眺めながら「早く食べ終わってくれないかなあ」と心の中で思

          最短で見積もる人

          ピーマンの中から現れた小さな小さな侵入者の話

          おとといの夜のことです。チンジャオロースを作るために、ピーマンをカットしようとしたとき、急に心臓がバクバクし始めました。バクバクしたままピーマンをカットすると、中から虫が出てきたのです。 私、こういうことって結構あるのです。なんか、急に心臓がバクバクし出してふと見たら部屋の中にゴキブリがいたり、ヤモリがいたり。ふと、カーテンの下に何かいる!と感じて束ねたカーテンのそばに直行したら、ネズミがいたりとか。 虫とか小動物が同じ空間にいることを察知する能力があるみたいなんですよー。

          ピーマンの中から現れた小さな小さな侵入者の話

          スペアじゃないのよ、私は 『クララとお日さま』

          貸出期限が昨日までだったことに気づいて、今日、あわてて図書館に本を返しに行きました。 その本について、思うところがあったので、ここに記しておきたいと思います。 この物語の設定は、子どもがAF(Artificial Friend)つまり人工の友達をもつことが当たり前とされている世の中だ。AFには、旧モデルと最新モデルと存在して、その「機能性」は比較対象になる。 人間も遺伝子操作ができるようになっていて、遺伝子操作済みの者とそうでない者の格差が広がっている世界でもある。

          スペアじゃないのよ、私は 『クララとお日さま』

          君の旦那さんは、君が思う以上に君の機嫌を取っていると思うよ

          帰ってきた夫をいつもの通り玄関に迎えに行くと、夫の左手にはいつもの通りの黒い革の鞄があり、右手にはいつもは持っていない白い箱があった。 「え!?ケーキ?どうしたの?」と私がいうと 「なんか最近、うさみみがピリピリしているからサ」と夫。 その「ピリピリ」には思い当たる節がある。 この1週間くらい、私は考え事をしている時間が多くて、家の中で黙っている時間が多かった。迷うこととか、決めたいこととか、断りたいこととかがあって、頭の中ではにぎやかにおしゃべりしていたんだけれども。

          君の旦那さんは、君が思う以上に君の機嫌を取っていると思うよ

          2年半ぶりのタイ、サムイ島編  夏の思い出Vol.3

          以前住んでいたタイへ2年半ぶりにやってきました。前回の続きです。 2泊3日のバンコク弾丸旅の友人夫婦を見送り、我々夫婦は、サムイ島へ。 バンコクからサムイ島へは飛行機で1時間とちょっと。近いもんである。 タイの島は、プーケット、サムイ、クラビ、リペのエリアに行ったことがある。どこも、もちろん魅力的な場所で、すぐにでもまた行きたいところだけれど、もし、初めてタイに行く人にどこの島がいいか聞かれたら、プーケットと答えるでしょう。何せタイの島で一番大きい島だし、その総合力たるや

          2年半ぶりのタイ、サムイ島編  夏の思い出Vol.3

          ここが私の... 夏の思い出Vol.2

          2年半ぶりにバンコクに降り立ったとき、まず感じたのは街のニオイだった。日本では嗅ぐことのない、特有のこのニオイ。路上で売っているフルーツや食べ物、車やバイクの排気ガス、そこに下水のニオイもちょっと混ざって、湿気と熱気と一緒に漂ってくる。 「こんなニオイ、していたかな?」と思う。住んでいた頃には感じなかったニオイだ。 いや、バンコクに住み始めた当時は、きっとこのニオイ、あったんだ。バンコクに馴染んでいくうちに、いつの間にか感じなくなっていたのだと思う。私は、バンコクでもう一

          ここが私の... 夏の思い出Vol.2

          ディエゴさん 夏の思い出Vol.1

          気づけば3年連続で訪れている沖縄。おととしは、小浜島へ。昨年は、7月に沖縄本島、8月に石垣島と2回旅行し、今年は宮古島だ。毎年恒例、夫婦2人の旅行である。 宮古島へは今回が初。3泊4日の旅程は、ドライブしたり、海水浴をしたり、昼寝をしたりの気ままなものだ。唯一、予定らしきものは、2日目の午前中に申し込んである、体験ダイビングだ。 実は、私、15年以上も前にダイビングのライセンスは取っていたのだけれども、ライセンスをもっていない夫と一緒に参加するには、体験ダイビングじゃない

          ディエゴさん 夏の思い出Vol.1

          ついに、姪から手紙が届きました。 レターセットを贈っておいたかいがありました(笑) 正直にいうと、姪の同級生の中には、もっと上手に読み書きができる子がいるのも事実。 ですが、叔母バカフィルターを通してみれば、 この手紙を見て、「上手に書けた!すごい~」と思ってしまうのです。

          ついに、姪から手紙が届きました。 レターセットを贈っておいたかいがありました(笑) 正直にいうと、姪の同級生の中には、もっと上手に読み書きができる子がいるのも事実。 ですが、叔母バカフィルターを通してみれば、 この手紙を見て、「上手に書けた!すごい~」と思ってしまうのです。

          ジャンピー

          少し前のことだけれども、 ”むしあみがほしい むしかごがほしい”と書かれた短冊の写真が姉から送られてきた。 これは、叔母バカうさみみに対する発注では?と深読みをした私は「いいよ、何色がいいの?やっぱりピンク?」 と姉に返信をした。 すると 「いやいや、そうじゃなくて…」と返ってきた。 その写真は、 ”娘がこんなに上手にひらがなを書きました”っていう姉からの親バカメッセージであって、虫網と虫カゴについては、どうしたもんかと悩ましく思っているとのこと。 というのは、虫網と虫

          ジャンピー