来月5月からサービスが開始されるJRE銀行に口座を作ろうか悩んでいる理由が、銀行預金なのに株主優待っぽいものがつく。
必要預金額に対する優待内容って、ほぼほぼ株主優待と同等なんだよね。

▶︎JRE BANK サービスを 5 月より開始します｜JR東日本ニュース2024/4/9(PDF)

細かいところまで見ればグループ企業のクーポンは違うんだけど、どちらもメインのところは最低額では、片道分の乗車料が4割引になる券が1枚。

いうてそこまで新幹線に乗らないので、それの使い勝手がどうかっていうあたりで検討して結局JRの株は持ってないんだけど、往復分の2枚の4割引券をもらう最安が30万円分(2024年4月時点)の株＋50万円分のJRE BANKへの預金になったっていうあたりがうまいことやってんなぁってなんか思った。

株主優待との比較

▶︎JR東日本グループ特典 プログラム詳細|JRE BANK
▶︎株主優待のご案内｜JR東日本

50万円預けてたら半年に1枚片道4割引券もらえるのめっちゃいいじゃんって思ったんだけど、JRの株価が株式分割で先月末(2024年3月末)をもって優待をもらえる1単元(100株)の価格が今までの90万円前後から1/3になって30万前後の今となってはどうだろうなって思う部分はちょっとある。

ただ往復分の2枚欲しいぞってなった場合実は最低額でもらうには1単元の30万円分(2024年4月時点)の株＋50万円分のJRE BANKなわけで、どうせもつなら両方なんだろうなって思った。

4割引券が2枚欲しいなら、銀行残高だけなら300万円必要だけど、株だけなら2024年4月時点の株価で120万円前後分の株を持っていればもらえるが、両方なら現時点80万円前後。

それに預金は預金で多少の利息はあれど配当もないけれど、元本保証されて上がりもしなければ下がるさけではないわけで、株式であれば配当や優待獲得が決まる配当落ち日を境に下がるなんてことはあるけれど、特典目当てで詰んだ預金残高の50万円は良くも悪くもは判定日の次の日も50万なわけで、変動が嫌な人はこれはこれで有りなんだよね。

もし他の銀行に50万円以上の残高があって、JR東日本圏内に住んでいるんだったら、とりまJRE銀行に入れて放置もまぁ有りなんだろうなって思った。株だと一応はちょっとは値動きをみておかないと怖さがあるにはあるんだけど預金はホントよくも悪くも変わらないので。

正直なところ配当だって利率を考えたら投資な分だけ破格ではあるんだけどいうて大したことない額なんだよね。で、宇佐兎三が買ってる株ってどっちかっていうと株主優待の方が割が実際いいことの方が多いし、気分的にもお得感がある。
そういう意味では預金と株の間くらいのサービスなんだと思う。

こういうサービスがいままでなかったのが不思議だと一瞬思ったけど

宇佐兎三が知らないだけかもしれないけど、銀行とかゆうちょでもらうものの相場といえばキッチン用の謎のスポンジとかサランラップとかなわけなんだけど。

それに比べると大幅にお得感があるなって思ったんだよね。

なんでみんなやったらいいのになかったんだろう？と調べてみたら。
今回のJRE BANKはというと楽天銀行傘下らしいんだけど。楽天銀行の所属銀行としてビューカードが運営しているらしい。
所属銀行の詳しい内容はこちら▼

所属銀行とか銀行代理業ってカード会社とか証券会社では聞くけど…なんておもってたわけだけど、よくよくググってみたら思ってたより複雑なことに気づいてしまった…。

▶︎ 銀行代理業者許可一覧(PDF)｜金融庁

KDDIの銀行代理業の所属銀行がauじぶん銀行株式会社なのはまぁわかる。
でも、株式会社三菱UFJ銀行も銀行代理業者で所属銀行がやっぱりauじぶん銀行株式会社だったりして、調べながら書いてて、え？ってなってるわよ。(よくよく自分銀行を調べてみたらKDDIと三菱UFJが出資して作った銀行らしいが)

しかも、スルガ銀行＞ソニー銀行＞オリックス銀行みたいに銀行のなかでも重箱になってたりするものもあれば、りそな銀行＜＞埼玉りそな銀行＜＞関西みらい銀行みたいに相互に銀行代理業になっててただの連携なのかなみたいなものもあったりで、ほぉぉぉ？ってなりながらみているわけだけど。

ただ、これをみていて気づくのは銀行代理業をやっているのがほぼほぼ9割元から根っからの金融界隈の会社で、インターネット・小売界隈から切り込んでいったのが楽天とソフトバンクくらいだったから、預金をすることによって受けれる特典って他ではほとんどなくて、楽天銀行が特別だったわけなんだけれど(とはいえ、上場にあたって楽天エコシステムからは外れていたはずだけど。あと、地方信金で投信買ったらカタログギフトもらったくらいはある)、
元国営で知名力・信頼性のあるJRが切り込むとこうなるわけなんだなって思うと同時に、こういうの増えていったら面白いよねって思うけど、それができる会社って…まぁ思いつくの数社しかないよね。

だからなかったんだろうなぁ、なんて思ったりしたのでした。