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完全初心者から半年でドイツ語ゲーテ試験B1合格!?


1.ドイツ語の概要

ドイツ語は、言わずもがな主にヨーロッパで話されている言語で、意外とドイツ語を母語としている人々の数は非常に多くです。
以下ドイツ語を話す地域を国別で記載しますが、ドイツ語を母国語としている人々は全世界で約1億人います。

  1. ドイツ: ドイツはもちろん、ドイツ語を母語とする最も大きな国です。2022年時点で約8,300万人の人々がドイツ語を母語としています。

  2. オーストリア: オーストリアもドイツ語を公用語とし、約900万人がドイツ語を母語としています。また、オーストリアはドイツ語のアクセントがありますが、ミュンヘンなどの南ドイツと似たようなアクセントを持つようです。

  3. スイス: スイスではドイツ語が主要な公用語の一つであり、約700万人がドイツ語を母語としています。また、オーストリアと同様、スイスでは地域によってドイツ語の方言やアクセントが異なります。ドイツ人でも聞き取れないほどスイスのドイツ語はアクセントが強く、スイス人は、スイスドイツ語と標準ドイツ語の両方を学校で学ぶようです。

  4. ルクセンブルク: ルクセンブルクではドイツ語が公用語の一つであり、約60万人がドイツ語を母語としています。

  5. その他の地域: ドイツ語は世界中のさまざまな国や地域で話されており、他にもベルギー、イタリアの南チロル地方、一部の東ヨーロッパ諸国などでもドイツ語を母語とする人々がいます。

2.ドイツ語を勉強するメリット

ドイツ語は非常に難しい言語であり、英語より難しい言語とヨーロッパでは言われているそうで、ドイツ語を母語にする人たちは英語をいとも簡単に学び、流ちょうに話してしまいます。(巷では、ドイツ語より簡単な英語を話せないと、こいつ大丈夫か?と思われるそうです)

英語を話す人たちが多いとは言えど、やはり彼らの母国語を勉強することで得られるメリットはたくさんあります。

  • 経済的メリット: ドイツは世界有数の経済大国であり、多くの国際企業が本社や支社を置いています。そのため、ドイツ語を話せることは、ビジネスチャンスを広げるための大きなアドバンテージになります。最近は、GDPで日本を抜き世界3位に躍り出たことで、非常に話題になりました。特にフォルクスワーゲンやBMWなどの自動車産業、その他シーメンスなどの機械工業などの分野では、ドイツが重要な役割を果たします。

  • 文化への理解: ドイツ語を学ぶことで、ドイツの豊かな文化や歴史に触れることができます。ドイツは文学、哲学、音楽、美術など多岐にわたる分野で世界的に有名です。文学巨匠ゲーテ、音楽ではベートーベンやモーツァルトなど、ドイツ語を理解することで、これらの分野により深く没頭することができます。

  • 国際的なコミュニケーション: 先述の通り、ドイツ語はドイツだけでなく、オーストリア、スイス、一部の東ヨーロッパ諸国などで話されています。ドイツ語を話せることで、これらの国々とのコミュニケーションを円滑に行うことができます。ベルリンの壁で有名なベルリン、オクトーバーフェスで有名なミュンヘンなど、ヨーロッパではパリやロンドンだけでなく、ドイツ語圏内でもかなり観光地がたくさんあります。そういった観光地を訪れた際に、やはりドイツ語で話すとその国の人々や文化について理解が深まりますし、より豊かな旅の経験ができます。

3.ドイツ語の難易度

言語の難易度というのは、一概には言えず、母国語との関係性やバックグラウンド、その他外国語の習得レベルなどによっても異なってきます。

ただ、一般的には、日本人から見たドイツ語の難易度は、中程度から高い難易度とされています。以下にその理由をいくつか挙げてみます。

  1. 文法の複雑さ: ドイツ語の文法は日本語とは異なる点が多く、特に名詞の性別や格変化、動詞の活用などが挙げられます。英語は比較的ルールが少なく、名詞や動詞の変化もほぼないですが、英語を勉強した後にドイツ語を勉強すると、どれだけ英語が簡単だったかというのが身に染みてわかります笑

  2. 長い複合語: ドイツ語には複合語が多く存在し、これらは長く複雑な単語になることがあります。一度ある程度単語を学んでしまえば、それらの単語ををただくっつけるだけなので、慣れてきますが、最初はどこまでが一区切りなのか全然わかりません。。。例えば、Lebensmittelgeschäft (食料品店)は、Lebensmittel (食料品) + Geschäft (店)の複合語ですし、Hochgeschwindigkeitszug (高速列車)はHochgeschwindigkeit (高速) + Zug (列車)の複合語です。これは2つの単語をくっつけただけですが、これが3つも4つも永遠につなげられると、どれだけ長く、難解になってくるか容易に想像つくでしょう笑

  3. 発音とアクセント: ドイツ語の発音やアクセントについても、もちろん日本語とは異なる部分があります。特に摩擦音や喉音(喉から出る音)などの音を正確に発音することが求められます。うがいをするときのガラガラ声を発音しなければならないときが来ます。。。

4.ゲーテ試験とは

「ゲーテ試験」とは、外国人に対してドイツ語能力を測定するための試験のことを指します。正式名称は「Goethe-Zertifikat」といいます。

この試験はドイツ語を母国語としない人々がドイツ語能力を証明するために受験する試験であり、世界中で実施されています。

なお、ゲーテ試験は、ほかの外国語と同様、欧州共通語学習参照枠(CEFR)に基づいたレベルによって分かれています。

主なゲーテ試験の種類とそのレベルは以下の通りです:

  1. A1 : 初級レベルの試験であり、基本的な日常会話や簡単な文章を理解できる能力を測定します。

  2. A2 : 初級レベルの試験で、より広範な日常会話や基本的な文法の理解が求められます。

  3. B1 : 中級レベルの試験で、日常生活や仕事での基本的なコミュニケーションが可能な能力を測定します。

  4. B2 : 中級レベルの試験で、仕事やビジネスの状況でのドイツ語能力を測定します。

  5. C1 : 上級レベルの試験で、高度なドイツ語能力と議論や論文の能力を測定します。

  6. C2 : 最上級レベルの試験で、ドイツ語をほぼネイティブレベルで使いこなす能力を測定します。

ゲーテ試験はドイツ語学習者にとって重要な資格とされている。
なぜならドイツの大学に外国人が入学するためにはC1レベルが必要であり、またドイツ企業で働く場合は、企業によりますが、一般的にB2レベルが必要とされています。
それから、ドイツで永住権を取得する場合は基本的にはB1が必要であり、外国人がドイツ語圏で生活をするための必要最低限の語学力を測定してくれる試験です。

語学試験といっても、TOEICなどのインプット科目しか測定しない試験と一緒にしてはいけません。
英語でいうと、TOEFLやIELTSと同じような試験で、スピーキングとライティングも行わなければいけないのが非常に厄介な点です。
ただし、TOEFLやIELTSと異なり、ゲーテ試験はAcademicな内容が少ないため、人によっては勉強/対策しやすいかもしれません。

5.実際の試験を受けた感想


私は、ドイツ語知識0、留学経験もなしの状態から勉強を始めて半年でドイツ語のゲーテ試験B1を受け、無事合格しました

先述のとおり、ゲーテ試験は、他の語学試験と同様にA1から始まり、A2、B1、B2、C1、C2と徐々に難しくなってくるのですが、今回はA1とA2は思いっきり飛ばして最初から下から3つ目のB1レベルを受験してきました。
英語でいうとIELTS4.5、TOEFL60レベルなので、めちゃくちゃレベルが低いわけではないです笑

英語を事前に勉強していたことから、語学勉強の鬼門はリスニングというのは事前にわかっていたため、かなりの時間をリスニングに割きました。

今回は、東京の赤坂で、ゲーテ試験を受けたのですが、IELTSやTOEFLを受けてきた身からすると、かなり緩かったです。

持ち物チェックをまったくしないんです。

机の上に置いてはいけないものだけ指定されて、それ以外は置いていいみたいでした笑

試験中思いっきりお茶や水筒を置いている方もいらっしゃいました笑

私はもちろん絶対やらないですが、なんかラベルに書いたり、カンペの持ち込みとかもできそうだなーと思ってしまったのは内緒です笑

本当に初めて会場に行く人だと良くわからないと思いますが、早くついてしまったらパイプ椅子で座って待ってれば、試験官がいらっしゃるはずですのでご安心ください!

そして、受付が終わるとさらに奥の試験会場に通されるのですが、席は決まっておらず、早い者勝ちです。
好きな席を勝ち取りましょう!!
私は、真ん中が嫌いなので、なるべく後ろのほう、かつ壁際を勝ち取りました。リスニングはラジカセではなく、なんかしっかりとした音響でやっていたので、どこに座っても音質は変わらないように思いました!

試験管の方が、ドイツ語で、リラックスするんだよ~って何回も言ってくれたので、リラックスしながら試験に臨めました。

リーディング、リスニング、ライティングの3教科は、連続で行われますが、間間に10分の休憩があったため、トイレに行ったり、お菓子食べたりすることができます。

そして、最後のライティングは13時に終わり、そこからはお昼休憩をはさみスピーキングに移ります。

人によって14:30からの人もいれば、遅い人は18時もあったので、ここは完全にランダムです。
当日壁にリストが貼られ、スピーキングの時刻についてお知らせを受けます。試験前に、スピーキングの時間を教えていただけますが、当日これない人やキャンセルする人などがいるため、早まることがあるようです。
ただ、早まることはあっても、遅くなることはないと言っていました。

各パートの感想ですが、リーディングは、模擬試験では安定して70点以上を取っていたこともあり、試験では無事80点越えで合格することができました!
リスニングについても、模擬試験では安定して75点を取っており、本番でも無事合格点を勝ち取ることができました!

ライティングとスピーキングは、実際完全な暗記ゲームで、どれだけ表現を覚えて、試験対策をするかによります。
アウトプット科目は、かなりの時間を割いたことからどちらも90点オーバーで合格することができました!

こちらのNoteでは、”働きながら”半年でゲーテ試験に合格したTipsや勉強法、独自の単語帳などを紹介できればと思っています!


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