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群れるのが苦手な人のためのデモ・抗議行動参加の心得(仮)


まえがき

入管法改悪反対(※1)で久しぶりに路上での抗議行動に参加しました。
というと大仰に聞こえますが、実際にやっていたのは国会前に立つことだけです。
特に今回のようなシングルイシューのデモ・抗議行動では、その場に「ただ居る」だけで十分意思表示になるんですよね。

私は群れるのが苦手な人間です(※2)。
そんな私にとって、多数の人や団体の政治的主張・信念が濁流のように溢れる抗議行動の場は、正直あまり居心地良くはありません(たとえ周りの人たちと同じような主張を私が持っていたとしても)。
ですが、そういった場に全く参加しないというわけにもいきません。
特に今回の入管法改定のように、そもそも非常に弱い立場にある人々がさらに追い詰められるような事態は見過ごしてはいけないと考えます。

前置きが長くなりましたが、私のように群れるのが苦手な人が少しでもデモや抗議行動に参加しやすくなればと思って作ったのが「群れるのが苦手な人のためのデモ・抗議行動参加の心得(仮)」です。

群れるのが苦手な人のためのデモ・抗議行動参加の心得(仮)

反響

肯定的な反響をいくつかいただいています。
ああ、私のような人が他にもいるんだと知れて、また一段心が楽になりました笑 ありがとうございます。

あとがき

(仮)とつけたように、この心得は私が個人的に現場で感じることをまとめただけのものであり、何か権威のある決定版ではありません。そもそも問題意識を持った個人が自発的に集まるのがデモや抗議行動なので、そこには何となくの慣習や空気感はあっても固定的なルールはありません。
とはいえ、今回心得にまとめたような事柄が広く認識されることで、私のような群れるのが苦手な人や、路上での意思表示が初めての人にとっての心理的障壁が小さくなればよいと思います。

一方で、団体を作ったり同じ思いの人が密に連携したりすることの重要性も忘れてはいけません。
入管の問題でも、収容者や仮放免者を長年支援されている団体があります。継続的に取材を続けているジャーナリスト集団がいます。問題を広く世に伝え、抗議行動を企画してくれている団体があります。こういった団体への敬意は忘れず、寄付や記事のシェアなどできる範囲で支援できればと思います。それが私のような人間にもできるコミットの仕方なのかなと。

また、今回は詳しく触れませんが、ハラスメント対策や参加者のプライバシー保護、トイレ問題や熱中症対策、家から出られない人の意思表示(メタバースデモのような取り組みがありますね!)、大人数が集まれる広場が少ない問題など、抗議行動の場へのアクセシビリティの課題は昔からいろいろ議論されてきているようです。
私も頻繁にそういった場に行くわけではないのですが、引き続き皆さんと一緒に考えていければと思います。


※1:入管法改定の問題については下記記事が詳しいです。現行の入管行政の問題や法案審議の過程での政府の杜撰な説明など、よくまとまっています。
入管法審議が成り立たない「これだけの理由」――立法事実の崩壊、隠蔽や虚偽も

※2:家族、友人、職場の人、習い事の先生、コンビニの店員さん、街ですれ違う知らない人、ネットでやり取りする人など、要するに全人類とのコミュニケーションで緊張します。将来ペットを飼ってみたいですが、犬や猫と話すのも緊張したらどうしようかと思います笑

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