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夢日記608 ~ 凄惨な殺人事件 ~

 大学のような施設の敷地内にある飲食店で、殺人事件が起こった。犯人は、自分が殺した中年男性を店内に置かれていたミンチを作るための機械につっこんで遺体の遺棄を図るという、凶悪な行為をしていた。

 店内は、誰が犯人なのかと騒然としていた。しかし、まもなく、ひとりの男性が真向いに座っている男性に対して「お前が犯人やろ!」と断定した。断定した理由は、その男性だけが、皿に載っていた握りこぶしほどのサイズの生肉の塊をまったく口にしていなかったからであった。どうやら、犯人は、自分がミンチにした男性がその生肉に含まれているのではないかと思い、気持ちが悪くなって食べられなくなったようであった。

 私は、この凄惨な事件の犯人が判明して解決をむかえた現場を見ながら、心の中では「生肉をこういう形で提供するこの店、おかしくないか?」と思っていた。なお、犯人をつきとめた男性は、犯人に対してこう叫んでいた。

「オレは、嫌いな食べ物でもちょっとだけ口にする、お前の姿が好きだったのによォ!」

                             < 完 >

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