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ゼロから始める自殺しない生活

このnoteは、自殺未遂者のぼくが、「どうやったら自殺しない生き方ができるのか?」を、エロゲ的な分岐思考をしながら考察していく内容です。

人生において、「もし」や「たられば」を考えても、全く無意味なことではありますが、それでも考えることで、違った視点で物事が見えるのかな、と思っています。

まず、今回はプロローグということで、人が自殺を考えるとき、どんな心理状態になるのかを、自分の経験をもとに考えてみます。

まず、結論としては、極端に「視野が狭まる」のが、自殺を決行する一番の決め手です。

ここで、ぼくの事例を振り返ってみます。

と、その前に、ぼくの自己紹介から。

自己紹介

ぼくは、うしらくと言います。

現在34歳で、ブログやらYouTubeをしながら、一人暮らしをしている、独身男です。

あと、双極性障害を患っています。

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2011年に双極性障害を発症

ぼくが双極性障害を患ったのは、2011年4月頃でした。

当時働いていたNPOの職場が、かなりのハードワークで、かつ、家族関係がかなり崩壊していたため、仕事+家庭の心労で精神を病み、同年8月に退職しました。

以降は、自宅で療養をしていましたが、一時期はバスや電車に乗れず、また、躁のときに50万円近く衝動買いしたりなど、病状に振り回されていました。

そして、丁度この時期、家族関係が急激に悪くなり、弟から傷害を受け、母からは借金問題に巻き込まれ、実家から逃げ出すために、一人暮らしを始めました。

初めての一人暮らしに、最初は戸惑いましたが、一つずつできることを増やしていき、バスや電車にも乗れるようになり、社会復帰も果たしました。

この間、前職のNPOを退職してから、社会復帰するまで、3年近く経っていました。

病状が最悪だったあの日、もう社会復帰なんて無理だろうと諦めてたけど、また働けるようになって、とても嬉しかったです。

2014年、3年越しに社会復帰

ぼくが社会復帰したのは、2014年の5月。

好きなことを仕事にしたいと思ったぼくは、読書好きを生かして、書店員になりました。

仕事はそれなりに楽しかったですが、話をする同僚が一人もいなかったため、孤独感がハンパなかったです。

まぁ、これについては、ぼくが自分から話しかけなかったのが、一番の原因なんですが。

ただ、話しかけられなかったのは、自分の障害に対して「引け目」があったからだと思います。

同僚に障害をカミングアウトして、ドン引きされたら嫌だなーと思ってたので。

プラス、リア友にも障害のことは、カミングアウトしていませんでした。

理由は、さっきと同じで、嫌われたくなかったから。

今、こうして振り返ってみると、このカミングアウトに対する引け目が、ぼくの「死亡フラグ」の最大の要因だったように思います。

2015年、リア充になった

そこから時は経ち、2015年5月頃。

仕事に慣れ、少し自信がついたぼくは、唐突に「彼女がほしい!」と思いました。

リアルでも交友関係がないし、職場でも話せる相手がいない…だったら、恋人作ったらいんじゃね?と考えたわけですね。ハイ。

ぼくはネガティヴ思考な割に、行動力だけはある方なので、すぐに街コンに申し込み、新幹線にのって、街コンに参加しました。

当日は、確か男女合わせて100人くらいが会場にいて、正直、ぼくは息が詰まりそうでした。

だって、つい数年前まで、バスや電車に乗れないレベルだったので。

まぁ、新幹線には乗れたけど(笑)。

自分の容姿に自信がないぼくは、自分からグイグイいけるタイプではないですが、お酒の力を借り、ちょっとだけ前に出てみました。

で、そんな中で、たまたま話が合う相手がいて、LINE交換して、街コンを後にしました。

そして、1ヶ月くらいLINEでやりとりし、デート初日に告白してOKをもらい、交際がスタートしました。

ただ、この彼女との交際が、後にぼくの「死亡フラグ」の一つでもあります。

以降、仕事も恋も順調に続き、1年が過ぎました。

2016年、破局し、自殺未遂をする

2016年5月。書店に入社して2年が経った頃。

ぼくは仕事に不満を持ち始め、徐々に現実逃避を始めました。

その一つが、プログラミングスクール。

当時、「これからはプログラミングの時代だ!」と、声高々に言われはじめた頃でした。

ぼくも、その勢いにのまれ、「そうだそうだ!紙の本なんて、オワコンだ!これからは、電子の時代だ!」と思うようになり、ノリと勢いで書店をやめ、プログラミングスクールに入校しました。

彼女には「プログラミングの勉強に専念したいから、書店やめた!」と事後報告をしましたが、結局それは、仕事を辞める口実がほしかっただけなんだと思います。

だって、本当にプログラミングをマスターしたいなら、仕事辞めずに、プライベートの時間で勉強しろよって話じゃないですか。

でも、両立しなかったのは、ただ単に仕事に嫌気がさし、「新しいことを始める自分」に酔っていただけなんですよね。

で、1ヶ月間が経ち、プログラミングスクールを卒業したわけですが、結局、エンジニア職などには就けず、ただの無職者になっていました。

今考えると当たり前な話なんですが、プログラミング未経験者を、いきなり中途で採用する会社は、ありません。

ポートフォリオがあれば話は別ですが、ぼくにはポートフォリオを作るだけの技術がありませんでした。

ので、素人にほんの少し毛の生えた程度の、自称プログラマー(爆)だったわけです。

そして、そんなタイミングで、彼女と交際して1年記念日が近づいてきました。

当時のぼくは、自分の障害のことを彼女に隠したまま付き合っていたため、「いつ言えばいいのか?」をずっと悩んでいました。

でも、何を血迷ったのか、「付き合って1年経つんだし、彼女も受け入れてくれるよね!」という発想をし、ついにカミングアウトをしました。

仕事もしていない、プログラミングも成果なし、おまけに、自分の病気のことを分かってほしい…と、色んな思いが爆発し、一気に色んなことを話し始めました。

双極性障害を患った経緯、隠していた理由、家族と絶縁状態にあること、今後の就活プランなど。

話したぼく自身は、これまで言えなかったことを言えて、スッキリしましたが、彼女側からしたら、困惑するしかなかったと思います。

一応、その日はファミレスで食事をして解散し、以降もこれまで通り付き合っていたのですが、1ヶ月経ったある日、朝いきなり電話がかかってきました。

「いきなりでごめんけど、別れたいです…」

確か、彼女からの第一声は、こんな感じだったと思う。

で、急遽会うことになり、近所のサイゼリアで別れ話を切り出され、そこからは淡々と、二人の関係性は終わりました。

「自分がちゃんと仕事について、また頑張れば、やり直せるはず!!」という考えが浮かび、もう一度ちゃんと頑張ろうと思ったけど、何か急に、全てがどうでもよくなった。

セーブポイントはたくさんあったはずなのに、無策で、勢いだけで進んだからこそ、残るルートが「死亡フラグ」しかないように錯覚してしまった。

本当は、冷静に見渡せば、生活を立て直すことはできたはず。

彼女との関係性はもとに戻らなかったとしても、生きる道は、いくらでもあったはず。

だけど、ぼくは、自分から「うしらく」のスイッチをオフにすることに決め、翌日、地元の海岸で、崖の上からの飛び降りを決行しました。

そこから半年間入院したわけですが、その経緯については、書き出すと長くなるので、ブログの方をご覧ください。

ブログ記事→ https://ushiraku.com/suicide-report

自殺しないためには?

と、ここまでの自己紹介のフェーズが、長くなりすぎてしまいましたが、ここからが本題です(笑)。

ぼくが、自分の自殺未遂の一件で学んだのは、人が自殺をするトリガーというのは、自分の「生存ルート」を思い描けるかどうかだと思います。

ぼくでいうと、彼女にフラれてショックを受けたとき、死ぬ以外の選択肢を思い描けていれば、自殺を決行しなかったはずなんですよね。

この感覚は、将棋と似ています。

ぼくは最近、将棋アプリで、将棋を始めたのですが、局面が悪くなった時、つい「悪手」を打ってしまいます。

冷静に盤面を見たら、まだ打つ手はあるのに、飛車や角を取られただけで、「もう勝てない…オワタ…」と、勝負を投げ出したくなります。

将棋アプリでは、「待った機能」で一手前に戻ったり、「ヒント機能」でコンピューターから打ち手を教えてもらったりできるので、何とか踏ん張って、勝負を続けますが。

リアルの人生には、「待った機能」も「ヒント機能」もなく、後から「棋譜」を見直すこともできません。

打つ手なし、と感じてしまったら、やけになってしまうパターンが多いのだと思います。

少なくとも、ぼくは、たかが失恋しただけで、「人生詰んだ…」と、考えてしまったので。

ただ、だからこそ、エロゲのルート思考のような、「別の選択肢」を想像することができれば、今とはほんの少しだけでも違う未来を、選べるんじゃないかと、そう思うんですね。

なので、このnoteでは、色んなルートを考察し、「自殺しない生き方」を考えていきたいと思って、書き始めました。

ということで、次回は、うしらくの場合、どのルートを選べば、自殺しないで済んだのか?を考察していきます。


辛い状況に直面し、選択肢で行き詰まっている人の役に立てれば、幸いです。




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著者:うしらく
・公式ブログ:https://ushiraku.com

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