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月刊誌Wedge(ウェッジ)を読むべき3つの理由

最近月刊誌のWedge(ウェッジ)を定期購読するようになった。

これまでも、ネットの記事はよく見ていて、他のメディアと違った視点が面白いと感じていたのだけど、定期購読してみて、本当のこの雑誌の素晴らしさに気づいた。

そこで今回は、このWedge(ウェッジ)の良いところを簡潔に3つあげておきたい。

1 視点が深い

通常のメディアの記事よりも、その背景を深掘りし、その事実が発生した歴史的経緯などにも焦点を当てたり、まだ通常のメディアが発信していない情報を特集したりしてくれる。

前者の例としては、2021年9月号「真珠湾攻撃から80年 明日を拓く昭和史論」、後者の例としては、2021年7月号「資源ウォーズの真実 砂、土、水を飲み込む世界」などがある。

2 執筆者が記者ではない

この雑誌、メディアと言いながら、実はほとんど論文集に近い。なぜなら、特集も、定番の記事もそのほとんどが、大学教授やどこかの研究所の所員などのいわゆる「学者」が執筆しているのだ。Wedgeの記者が書いた記事はほとんどない。

だからこそ、普段メディアが報じている内容よりも、より濃密で、分析的で、しかも非常に公平な視点での論評がされている。

そして、学者たちの名前、経歴だけでなく、顔写真も掲載されており、通常のメディアの記事と違って、その記載内容に一体誰が責任を持つかという点も明確化されている。

3 メディアを冷静に評価する

さらに、いわゆる体制側でもメディア側でもない学者だからこそ、第三者の視点で記事を展開できているところが一番面白い。

例えば、コロナに対する記事においては、政府の対応の批判もするが、それ以上のメディアの対応も冷静に分析、批判している。しかし学者だけあって、「マスゴミ」といった低質な言葉ではなく、きちんとデータを元に、分析の結果としてメディアの負の部分を明らかにしてくれている

多くの日本人が持つ「なぜ?」への回答

コロナ禍も2年近くが経ち、批判ありきの既存メディアと、それに簡単に足をすくわれる政権の双方に大きなフラストレーションを持つ人は多いと思う。

そんな中、今起こっている事実だけではなく、その歴史的背景等から「そもそも日本という国がなぜこんな状況になったのか」を分析し、第三者の立場から、中立的にメディアの問題も踏まえて、今の状況を冷静に分析してくれる、もしかしたら日本で唯一の雑誌と言えるのかもしれない。

つまり、今の日本人の多くが持つ「なぜ?」という思いへの回答がこのWedgeあるような気がしている。

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