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ハウスメーカー/工務店とデザインを考える(その4)

先日半年間の全十回におけるハウスメーカー/工務店さんとの勉強会を終えた。

その教えている内容は以下から、

1. デザインの勉強会を終えて

教えている側としては本当に知識は身についたのか、導入出来たのかが気になるところ。アンケートを取った結果、導入出来た部分もあったが、できない部分もあった。という答えが最も多かった。

まあ予想通りの結果に。

活用できないから離脱した社員さんもいたかと思う。
ただそれで一番困るのはその社員さんだ。ハウスメーカーは効率を重視するため、技術の導入がしやすい。今後AI設計が進めば、スキルの幅のない社員さんから必要なくなる。

今回はあくまでゴールはデザイン出来る人材を育てることに設定しているのにすぐに結果に結び付かない。しかし幸運なことにも「実践する機会が欲しい」という答えが多くあった。実践に勝るものはないということで、早速次の企画の「デザインの研究会」の企画に移行していきたいと考えている。

また今回の勉強会では、他の意見として

・外部の風を入れるが良かった。刺激になった。
・社員から直接聞けない、言いにくい意見を言ってくれた。

など他にもメリットがあったようだ。

2. デザインの研究会

では次のデザインの研究会では何を行っていくのか。

デザインの研究会では実践形式の商品開発(住宅製品や家具など)を行う。
部署関係なく、社員さんなら誰でも参加できる
少人数でチームを作り、コンセプトづくりから製品化出来るところまでやっていきたいと考えている。そもそも「デザイン」はハードのデザインだけではない。

設計士が営業までやるところもあるが、実際の商品のコンセプトや広報は完全に分業制になっていることが多い。なのでその隣の部署がやっていることに関わっていないことが多くあるので、それを学ぶ機会にもなる。

また、社員さんは業務時間内は時間がない。
なので業務時間外に行う。スキルアップしたい優秀な社員もしくは、今後に危機感を持つ社員さんは自分の時間を削って喜んで参加してくれる。

あくまで自分はアドバイザー兼プロジェクトマネージャーとしてこの企画に参加する。建築家が商品開発に関わることも多くあるが、開発費用が大きかったり、有名建築家でない限り、その建築家誰?ってこともよくあるので。。。(自分も誰だ?となります)

何よりも目的を社員のスキルアップにしているので、社員さんが主体的に取り組むことが一番大切だ。


3. お問合せ?

最近幸運にも知り合いの色々な工務店さんからお声掛けをいただいている。
ただ相手によってやる企画も変えている。

そもそも見た目のハードのデザインに入る前に、「ソフトのデザイン」が出来ていないところも多くある。ソフトのデザインとは「ブランディング」や「仕組みづくり」のデザインのことだ。地域に根差して活動する工務店さんはマルシェによって相乗効果を作り出したり、工務店さんの状況に合わせたソフトのデザインも必ず必要だ。
そこも含めて、一緒に考えながら、一緒に企画を練っています。

もし何かもやもやした思いがある工務店、ハウスメーカーさんがいらっしゃたら、ご連絡いただければと。

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