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フェミニストは統計を理解できないか、もしくは統計詐欺をはたらくペテン師のどちらかである。

性犯罪者の99.6%が男性だそうです。

さて、このツイート、何が間違っているか皆さんおわかりでしょうか。

端的に言って、間違いはありません。

しかし、フェミニストにとって都合の良い事実だけをチェリーピッキングしています。

こういう手法のことを、私は個人的に統計詐欺と呼んでいます。この言葉が一般的かどうかは知りませんが、初めて聞いた人でもニュアンスは伝わるのではないかと思います。

さて、この「端的に間違ってない」ツイートの何が間違っているかというと「性犯罪者の99.6%は男性かもしれないが、男性の大半は性犯罪者ではない」という事実を無視していることです。

平成27年度の性犯罪の認知件数は、公然わいせつと強制わいせつを足して、1万件強です。1万というと多いような気がしますが日本の人口から見れば約1万分の1にすぎません。

しかも、これは1万人の性犯罪者がいるという意味ではなく、1万件の犯罪があったということであり、同一人物が複数の犯罪を行ったケースもあるので、加害者数はもっと少なくなります。平成27年度の検挙件数は6千件弱です。これも、同一人物を複数回検挙している可能性があるので、人数はもっと少ない可能性があります。

いずれにせよ、性犯罪者の99.6%は男性であったとしても、男性の99.9%は性犯罪者ではないのです。

例えば、「自動車事故の9割以上は自動車運転免許保有者によるもの」という統計があったとします。多分言ってることは間違ってないですけど統計の切り取り方に問題はありますよね。そもそも自動車運転免許の保有者の9割以上はちゃんと交通ルールを守って事故も起こさないわけですから。

それと同じことなのです。

さて、このツイートにはもういくつか問題点があります。

果たして「性犯罪は女性差別」なのでしょうか。

これは別に、犯罪を擁護しているわけではありません。ただ「差別」という概念を持ち出すと、議論の焦点が狂うと思うのです。

差別の定義は「個人の特性を無視し、所属している集団や社会的カテゴリーに基づいて、合理的に説明できないような異なった(不利益)取り扱いをすること。」だそうです。

確かに「女性」というカテゴリに含まれる人に、非合理的な加害をしている、という意味では差別と言えなくもない気がしますが、しかし、それを行っているのは「男性」ではなく「犯罪者」ですよ。個人が集団を「差別」するというのは、なんともしっくりきません。それに、犯罪者は「個人の特性を無視」もしてないと思います。性犯罪に限りませんが犯罪者はターゲットを絞る時に大人しそうな弱い人を狙います。これは、ある意味、個人の特性を厳選しているともいえますし、しかも性犯罪ともなれば、ターゲットは、若いとか、胸が大きいとか、髪が黒いとか、あとどういう特性があるかわかりませんが、犯罪者の好みによっても色々細分化されると思います。

犯罪と差別は違うんだ!と声高に叫ぶのは気が引けますし、両者を区別する意義もあまりないかもしれませんが、それでもなお、フェミニストや左派の人達が「犯罪」と呼ぶべき行為に対してあえて「差別」という単語を使いたがることへの違和感は拭いきれません。

もう1つ。「男は男の性加害を批判せよ」って誰に対して言ってるのでしょうか。性加害者を批判してない男性がどこにいるのでしょう?ぜひ俺の前に連れてきてほしい。朴元淳ソウル市長や、広河隆一氏、鳥越俊太郎氏、さらには菅野完氏、元Hysteric Blueのギタリストの赤松直樹氏らに対して批判しない男性がどこにいたでしょうか?

あと「男は」って限定されてしまうと、まるで「女は男の性加害を批判しなくて良い」と言っているようにも聞こえてしまいますね。

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なるほど、女は性加害者を応援してもOKってことか。

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