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8月5週の日記:抽象化、ケアの政治、苛立ちラップバトル

今週は子どもたちがインフルエンザにかかってしまい、水曜日から日曜日までずっと家に閉じこもりっきりだった。少し買い物したりコーヒー飲んだりはしたけれど。9月になったという実感は薄いが、あきらかに朝夕が涼しくなった。

仕事では、起きている出来事や語られている言葉を抽象化して的確に言葉にするスキルが、なんか少しずつ身についてきた感じがして、どういうプロセスで自分で考えているのかもわからないが、なんかいい感じな気がする。

一方、自分が関心を持って学んできた発達心理学やケア理論、共同制作論や対話型鑑賞の技法や思想について棚卸してみたりもして、どうやらぼくは「ケアの政治」について、すなわち格差の問題との関わり方について語る言葉も実践もできていないのだということが明らかになった。

週末は看病しながらの仕事で疲れも溜まり、『訂正可能性の哲学』をちょこちょこと読み進めながらも、強い苛立ち症状に悩まされる。その結果、chat GPTにそれをぶつけてdisり返してもらうというひとりラップバトルをやることで自分の中で妙な表現活動が始まっている。

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