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【詩】もうひとつの風

伏せた瞼に雨露を光らせ
祈りを捧げる少女は
高鳴る鼓動をいくつ数え
吹き抜ける風をいくつ見送り
闇の中の孤独をいくつ抱き止め
今 ここにいるのだろう

固く結ばれた両手は
いくつもの祈りを閉じ込め
愛する人々の想いを背負い
無数の祈りをその指に織り込む

もうひとつの風が流れた時
少女の瞳は大きく開かれ
ここに立ち上がる

解放の時は近い
だから今 ここに立ち上がる

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