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モネ 連作の情景 @ 大阪中之島美術館


モネ 連作の情景 @ 大阪中之島美術館

2024.2.10 - 5.6


大阪・中之島に2年前に開館した新しい美術館「大阪中之島美術館


遠藤克彦氏設計の美術館は外観は黒い箱、中に入ると1〜5Fまで高くて広い吹き抜けの天井に交差するエスカレーターや階段と、直線を基本としたシンプルな作りながらも、機能的で静謐な空間。



「モネ 連作の情景」は印象派を代表する画家のひとり、クロード・モネの「連作」に焦点をあてた個展。


数年前、モネ個展の予定があったのですが世界的な疫病蔓延のため中止に。

その前は、東京「国立新美術館」開館記念として200点という大規模個展以来でしょうか。



同じモティーフを時間や季節を変えて描き続けた「連作」はモネの代表作。

今回は「睡蓮」「積みわら」「チャリング・クロス橋」などが展示されていました。


他にも「ルーアン大聖堂」「ポプラ並木」を後年のモネは繰り返し描き「その季節、時間の光」をキャンバスに閉じ込めていきます。



印象派の展示はよく行くので1/3ほどは見たことのある絵画でしたが、まだ見たことがない絵はたくさんあるんだな…と思いながら会場をまわっていました。


初期の人物や静物画から始まり、晩年の形を留めない揺らぎと色彩の絵画まで約70点。

絵画展示数としては少ないですが、これだけの連作を一度に見れる機会は少ないので貴重です。



疫病蔓延のため中止となった展示で来日する予定だった「かささぎ」という絵があります。

本物の積もった雪のように、太陽の光を反射している表現に心奪われ「死ぬまでにもう一度見たい」と思っている絵です。


今回も何点か雪景色の絵があり、光の反射を描ききっている美しい絵でした。



「モネといえば睡蓮」のイメージだと思いますが、他の絵の光の表現にも着目していただければと思います。


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