【詩】白い鳥の去った後
空と大地があった
空には雲があった
大地には畑があった
広大な
地平線が見えそうな
そこまで広い畑じゃない
だが家庭菜園のような
小さな畑でもなかった
そこに一羽の白い鳥がいる
少し薄汚れているだろうか
白鳥だと思ったら
鳥は折りたたんでいた首をのばした
ほっそりとした長い首
大きな翼を広げる
白い鷺だと思った
その鳥はゆっくり大きく羽ばたくと
後ろをふりかえることもなく
青い空へと旅立っていった
青い空に似合う
明るい日差しが畑にあたる
白い鳥が旅立った後
ふっくらとし