【読書】『鏡のなかの幽霊』~ルイスと魔法使い協会~
おもしろい児童書はないかと探していて気づきました。以前に、DVDレンタルで見た『ルイスと不思議の時計』のタイトルに似た『壁のなかの時計』に。図書室の本棚で見つけました。そして、シリーズ化していることを知り、とりあえず順番に読んでいきました。
おもしろいですね!
シリーズ1作目では、主人公であるルイスの登場です。両親を亡くしたルイスは、魔法使いであるおじのもとへとやってきました。おじの使う魔法は善良で、茶目っ気のあるものばかり。甥のルイスを喜ばせようとするおじ、ジョナサン・バーナヴェルトのやさしさが伝わってきます。
ルイスを見守る大人は、おじだけではありません。ジョナサンの友人、ツィマーマン夫人は、ジョナサンよりも優秀な魔法使い。好きな色は紫。料理は得意で、よくジョナサンとルイスに食事を作っています。
ルイスは、気が弱く太っていて、運動神経もありませィん。ひとりでいることが多く友達もなかなかできなかったのですが、ローズ・リタという勝ち気で男の子顔負けのおてんば娘と友達になりました。
1作目と2作目ではルイスが主役でしたが、3作目と今回の4作目ではローズが主役です。ローズとツィマーマン夫人の冒険物語ともいえます。
2作目まではルイスとローズは仲の良い友人関係でいられましたが、3作目からはそうもいかなくなります。どちらも、思春期へと突入し成長していくからです。
特にローズは、自分が女の子であることを受け入れられません。まわりの子からは、ルイスとローズは恋人同士になるのかと思われています。ローズは、そんな状況が我慢なりませんでした。
そんなローズの理解者ともいえるツィマーマン夫人。シリーズの中で、ツィマーマン夫人は、魔力をなくしてしまいます。小さな魔法しか使えなくなっったツィマーマン夫人は、自分に魔法を教えてくれた魔法の師から魔法を取り戻せると教えてもらいました。その代わり、危険な冒険をしなければなりません。
ツィマーマン夫人の魔法の師は、すでに亡くなっているため、魔法の鏡を通して伝えてきました。魔力を取り戻すだけでなく、ツィマーマン夫人にやってほしいこともあるようです。それが何なのか、ツィマーマン夫人にはわかりません。
どんな冒険なのか?
自分は何をすれば良いのか?
魔法の師の願いは何か?
何もわからないまま、ツィマーマン夫人とローズは、いつの間にか1951年から1828年へと旅にでていました。
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