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霧の中の一歩(ショパン・プレリュード4番)

今 小さな個人にできることは、
歩める人間が未来にむかって歩みを止めないこと。
かしこく見極めること。

見極める、というのは、怖い。

平和だと思いたい、明るい明日が約束されていると思いたい。

でも、見えない霧のなかを、幻想を取り払いながら、一歩、一歩。

いつもの一歩だけを。

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サークルでは私が毎月一曲お題を出して、それを各々が感覚を通し音楽への体感を深め理解を深める作業をしています。

そのお手伝いとして、utena drawing というワークを使います。

今回は、ショパンのプレリュードから4番、ゆったりとしたマイナーの曲を選びました。

今月は拍と拍子がテーマですが、これはzoom動画をつかいながらレクチャーしていくとして、このプレリュードは、そのテーマで選んだのではないです。

これまでのワークを思いだして、それぞれ自分で色々やってみていただきたいと思って選びました。

ショパンのメロディの美しさは、蔓性の植物のようにしなやかなのに、かんたんに折れない強靭さも持ち合わせているところではないか、といつも思います。この曲も深淵を覗くような暗さに降りていきながら、憂鬱さを突き抜けていくような、でも、鈍くて細くて、そして、したたか。

実は、最初全く別の曲を準備していたのですが、昨日になって、この曲に変更することにしました。
サークルに興味のない方も聞いていただけたら嬉しいです。

ともに小さな一歩を。

霧の河原


愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!