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とのラボ 別館

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#本

偏見があるとき

偏見があるとき

彼女に偏見があるのをあたしは承知している。[……]でも彼女は公平だった。それだけでいい、そのことを尊敬している。
(藤本和子 『ブルースだってただの唄』、ちくま文庫、p. 161)

偏見はもたないほうがいいと思うけど、人間の心は自分自身でもそうそう自在にコントロールできない。
たとえばポジティブシンキングとかいうのがあるけれど、ネガティブな心情を見ないふりして無理やりポジティブに変えようとしてい

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お口にチャックしたら、どれだけ黙っていられますか

お口にチャックしたら、どれだけ黙っていられますか

今日のBGM:

わたしたちは、どれだけ全力で黙っていられるだろうか。
相手の気持ちを「理解する」のではなく、どれだけ「大事にする」ことができるだろうか。

精神的な病を抱えたひとに「頑張れ」と言ってはいけないことは、今や常識だ。
頑張りすぎて、そのひとの中でなにかがプツンと切れちゃったから、これ以上頑張らせるなということらしい。

だれかに向けての「頑張れ」は、励ましがその言葉に込められ

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