生産性、ミクロでみるかマクロでみるか

産業の生産性ってものを比べてみてた。
自分が関わる建設業で、
日本を1としたらどうなるか。

フランスが相手では0.89とちょっと良いものの、
ドイツに1.07、アメリカには1.37、イギリスには1.47、
と大きく水をあけられているのがわかる。

  ※出典:産業別労働生産性水準の国際比較
   日本生産性本部 2018年 4 月 より
   https://www.jpc-net.jp/research/rd/report/pdf/sd7.pdf


ところで、こうした統計の生産性って
一体何で見てるんだろう。
生産性とは、こういうことらしい。


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  労働、設備、原材料などの投入量と
  これによって作り出される生産物の産出量との比率。
  労働生産性、原材料生産性、資本生産性などがある。
   『日本国語大辞典』
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計算式でいうと、

 生産性 = 産出(Output)/投入(Input)

生産性の具体的測定指標には、さまざまなものがあり、
大きく物的生産性と価値的生産性に大別され、
前者は産出に物量を用い、後者は価値量を用いる。

上記リンクなんかは付加価値で見ているようですね。

なら、付加価値ってどうやって計算してるかというと、
こんな計算式だ。

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 付加価値は、次の(1)控除法と(2)加算法の
 いずれかによって計算される。
  (1)=売上高-原材料費
  (2)=利益+人件費+支払利子+賃借料+租税+減価償却費
   『日本大百科事典』
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なるほど、こうして細かく見てみると、
なんとなく日本に分が悪いのも、思うことがある。

分母として計算される、人件費が労働時間から加算されて
重みになってるだろうことは、
残業大好きなことや、空気の読み方とみてると
なんとなくそんな気がする。

分子としての付加価値も、
どんなに良く作っても適正利益ってよりは、
気持ちよく提供することに重きを置いたりするし。
大阪人以外はそんなに値切ることに美学を持ってない。
(そのほうがいいと思うし)


生産性が悪いぞ!
って単純に良い悪いって言えないんじゃないか、
なんてミクロな私は思ったりもしてたのだけど、
それでも何億人単位の比較を
マクロにずばっと数字でまとめられると、
うなずかされて、考えさせられる。

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