ほろ酔い一献 ほどよい一首
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大伴坂上郎女の歌一首
「酒杯(さかづき)に 梅の花浮け思ふどち
飲みての後は 散りぬともよし」
和(こた)ふる歌一首
「官(つかさ)にも 許し給へり今夜のみ
飲まむ酒かも 散りこすなゆめ」
『日本の酒 (坂口 謹一郎)』
https://ux.nu/UglPd
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万葉の頃、禁酒令がしかれたりしてた模様。でもそんな中でも一定の制限の下でも、万葉人はお酒や、人と人とのコミュニケーションを楽しんでいたのですね。
たとえば上の歌などは、ごく親しい間柄とかでは呑んでもよろしい、とされた中で、交わされた歌のようです。
今日、お誘い頂いた「7日間ブックカバーチャレンジ」ってことで、ふと手にした一冊を読んで、目に飛び込んだのはお酒の本の和歌だった。
昔 禁酒、今 自粛。
期せずして人がおかれた状況が重なります。そんなときだって、いくらでも人は風流になれるし、感性は磨かれるのがよくわかる。
何かと騒がしい今を生きる僕らには、一首詠んで旨い酒を飲む余裕が必要だ。
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