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マッチングアプリ交遊録 Vol152

マッチングアプリをかれこれ3年ほど続けた。
そして、かれこれ150人程の女性に会った。
食事だけで終わることも、
千載一遇、一夜で終わることも
夜の関係が継続することもあった。

とりわけ大きな出来事は、
昨年、苦節2年半、漸くマッチングアプリで
彼女ができた。
そして、2021年のクリスマスの日に、
交際約4ヶ月で別れた。

文字にするとギュッとして、
中身の無い出来事のように、
思えてしまうのは、
単に筆力の無さなのかすらも
わからないままマッチングアプリを続けている。
でも3年も続けるって凄くない?
なんて言ってくれる人どこかにいますか?
いたら、いいねしてください。 

Vol152 バンT

下北で待ち合わせをしていた。

今日会うのは女子大生。

ん?女子大生?

そう、女子大生。

しつこくてすいません。

大学生という純白で清潔で、
清らかな、天使のような存在。

俺は明日女子大生に会えるんだ。

そう思ったら眠れなくて深酒をしてしまった。

朝。頭痛と吐き気に起こされる。
お母さん?いえ、自分の怠惰です。

なぜか待ち合わせ時間は12時。

早くね?でも女子大生って
昼間が主戦場なんだろうな。
と自分に言い聞かせて納得した。

時計を見ると、9時。
まだ時間はある。寝れる。

葛藤して、起きてサウナに向かうことに。
目先の頭痛や眠気に負けず、
顔と体のコンディションを整えることを
優先する。それが大人だ。

という屁理屈を捏ねながら、
愛という形を作ろうとして失敗を繰り返す。
今日もまた、形にならない屁理屈を
こねくり回して下北へ。

整えて、待ち合わせ場所に向かう。

「スウェットにオレンジのパンツを履いてます。」

女子大生、スウェット、パンツ。

パワーワード三連発にくらくらして、
二日酔いが再来したかと思った。

12時に集合してどこ行くの?
と、俺も思ったけど、女子大生は
ラーメンが食べたいらしい。しかも豚骨。

迷った挙句並ばず入れる一龍を選んだ。

道中、あれ?距離近くね?
おじさんその距離だめだよ?
ん?雨?傘?肩当たってない?

みたいなことを感じながら。

カウンターで啜る時間は、地獄。
隣が見れないおじさんはひたすら
テレビのアッコさんを見て誤魔化す。

食べ終わってなぜか古着屋に付き合う。

なぜか10000円のバンTを買って満足気な
女子大生。
知らないらしいACDCのバンT。

ACDCのうんちくすら語られない無力なおじさんは、釣られて7000円のシャツを買って格の低さを見せつける。

13時半。
会ってから解散までのわずか一時間半で、
一日分疲れた気がした。

解散後、時間を置いて

「今日はありがとう!
 服買えて良かったね!似合いそう!
 もし良かったらLINEでやり取りしない?」

という、おじさんの精一杯のチャレンジは、
インスタなら良いですよ!
という言葉で一蹴された。

なぜか。

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