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マッチングアプリ交遊録 Vol158

マッチングアプリをかれこれ3年ほど続けた。
そして、かれこれ150人程の女性に会った。
食事だけで終わることも、
千載一遇、一夜で終わることも
夜の関係が継続することもあった。

とりわけ大きな出来事は、
昨年、苦節2年半、漸くマッチングアプリで
彼女ができた。
そして、2021年のクリスマスの日に、
交際約4ヶ月で別れた。

文字にするとギュッとして、
中身の無い出来事のように、
思えてしまうのは、
単に筆力の無さなのかすらも
わからないままマッチングアプリを続けている。
でも3年も続けるって凄くない?
なんて言ってくれる人どこかにいますか?
いたら、いいねしてください。 

Vol 158 時計仕掛けのハレンチ

前日の深酒によって深手を追った体。
金曜の2時までマッチングアプリの人と飲むのもうやめよう。と、決意を固めて、いざ、高円寺へ。

いまいちテンションがあがらないが、いや待てよ。今日会うのは女子大生じゃないか。

女子大生という響きだけで、強くなれる気がして、気付けば二日酔いは消えていた。

マジカルラブリー村上が推していた音鶏家は、タトゥー入りの恰幅の良い店員が10年前くらいに流行ったヤンキーが好きそうな歌を大声で熱唱している。

もう少し、オシャレな方が良かったか?ネオ大衆酒場系や小洒落たお店、隠れ家を知ってる大人な男性を演じるべきだったか?
店内は大学生っぽい年代が多い。
これが功を奏して大学生だからと勢い込んで緊張しないで済んだのかもしれない。

ただ、まあ話は弾まなかった。
なんていうか、テンポが合わない。

そうこうしているうちに日は暮れた。
店の外は雨が降り始めている。

「23時頃まで降るみたいだね。」

「私用意周到だから折り畳み傘もってるから大丈夫。」

芸術学部に通うAさんは、4年生だけど、エントリーシートを書いたことがないらしかった。
そのことに全く気負いしてないようで、自分がやりたいことをやれれば良いと確固たる自分軸があるらしかった。

気が付けば、21時。
集合したのが16:30だから、かれこれ4時間くらいは飲んでいて、ヘトヘトだった。
明日もまた二日酔いか。こうやって土日は終わっていくんだな。

と、次の店に誘おうか逡巡して、女子大生と結果を残したいという気持ちが勝った。

強くなった気がして、歌謡曲バーに誘う。
YMO、電気グルーブ、その他諸々70年代のアイドルが好きなAさんに、良いところを見せたいという邪な気持ちだけ。

24時。練馬に住んでるAさんは終電を逃した。
ことの他良い雰囲気のバーで寛いだのか、カウンターに突っ伏している。
視線の先には時計仕掛けのオレンジのポスターがあった。

「キューブリックの中では時計仕掛けのオレンジが好きだな。」

今日は終始こんな感じで文化の表層を撫でるような浅い会話しかできていない。

「なんだっけあの、キューブリックの最後のやつ。」
フリーメイソン系のタブーに切り込んだ結果、キューブリックを引退に追い込んだ作品、アイズワイドシャットのことだった。

晩年結婚で生まれた一人っ子。思想の強そうなお父さんの話をされたけど、君も中々だと思うな。

なし崩し的にタクシーで我が家へ。
セフレが2人いても良いなら、付き合ってくれるらしい。
最近の女子大生の価値観はわからない。

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