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:0078 #文学フリマ東京 37 会計報告

売上は6100円

初出店で初見さんに買ってもらえて嬉しいです。内訳はこちら。

7冊の詩集のうち3冊は鳥蛙舍さんに買っていただきました。ありがとうございます。私なんて献本していただいたのに。こういうときにすんなり献本できる本がなかったんです。ノンジャンルすぎてどれを献本すればいいのか困りました。

詩集×商い

趣味の同人誌のやりとりを商いのように会計報告するのは考えすぎかもしれません。わたしは学生時代にデザインを学んできたため、「美しいとは」「世間に受けるとは」を同時に考える機会をいただいてきました。文学フリマに詩集を出すと、「詩集を作ること」「詩集を売ること」がどちらもできて楽しいです。

詩集を売るための試作

前日まで

① ブース名を『この紫陽花が、うまい!』にする
 4人ほど「このブース名はなんだ?」と質問されました。紫陽花は毒性があるから食べられないのにと不思議がられました。このブース名は狙ってつけました。毒性がある紫陽花も「うまい!」食べれるような天変地異を起こしたい意志を示しました。コピーライティングの勉強をしたときに「既存のコピーをもじる」テクニックがあると知っていたので、『このミステリーがすごい!』『このマンガがすごい!』と同じ型にしました。「、」はオハヨー乳業株式会社の『ホンモノは、おいしい。』のように「うまい」を噛み締める休符です。

② XとInstagramの名前を『うたもも@文学フリマ東京37 V-07』に変更
 検索したときに引っかかりやすくするためです。「文学フリマ」「文学フリマ東京」「文学フリマ東京37」「うたもも」で検索されると引っかかります。「この紫陽花が、うまい!」も入れてもよかったですね。『うたもも@文学フリマ東京37 V-07 この紫陽花が、うまい!』でも30字くらいです。X
では50字以内、Instagramでは30字以内ですから、まだ書けましたね。

③ note Xで制作過程を公開
 出店者向けの内容を公開することで出店者のフォロワーがつきます。フォローやRPしてもらえることもあります。これから文学フリマに参加したい人のためにもなります。出店していながら本を買うことできますから、気になる本や買いたい本を出している方であればこちらからもフォローしましょう。

④ お品書きをnote X Instagram Threadsで公開
 どんなものがどこで売られているのか分からないと買えません。これは基本です。どのSNSで宣伝するかどうかが問題ですが、わたしはnote>X>>Threads>>Instagramぐらいになりました。Facebookで宣伝されている方もいらっしゃいます。公式アカウントの勢いが強いSNSでやると反応が良いです。文学フリマの公式サイトでは、公式Instagramと公式X(Twitter)の最新投稿が埋め込まれています。この2つのSNSは重要です。

⑤ 一度投稿した投稿を引用してまた検索に引っかかるようにする
 Xでの話です。RPはTLにはまた流すことができますが、引用RPだと検索にも引っかかります。新規開拓したいなら、新規投稿か引用RPしましょう


当日

① 詩集のPOP

それぞれ全く違う色のPOPにしようということで、手書きです。印刷でも問題ないです。作品タイトル・内容・価格を一つにまとめました。

② 自分のPOP

転職活動中で必死すぎた結果、詩集と同じように自分にもPOPをつけました。通りすがりの方々が、老若男女が笑ってくださいました。目立てはしたと思います。他のブースに買い物しに行ったときもつけていました。地味ハロウィンみたいなものです。


③ ブースのポスター

A3です。セブンイレブンで80円かけて印刷しました。白線はカッターで切りました。A4サイズのポスターが多いですが、A3だと目立ちます。より大きいポスターの方もいらっしゃいました。


④ 名刺代わりのフリーペーパー

名刺だと伝えきれないと考え、A4印刷してA6に折りたたんで配布しました。配ったり、あちらから取っていただけたりしました。100部印刷して4時間半で41部配布しました。残りの59部はどうしましょうか。60部でもいいと思います。

⑤ 立って「こんにちは」「ありがとうございます」と伝える
 
通りすがりのひとに「こんにちは」、少しでも立ち寄ってくださったひとには「ありがとうございます」と伝えました。少し立ち話をするひともいました。コルクボードで顔が隠れてしまうこともあり、立って話すようにしました。こちらだけ立っているのが申し訳ないとも考えていました。


後日

① 通販をBOOTHで始める

送料が370円かかるのが心理的なハードルになります。即売会と同じように気軽に買ってもらうために値引き&おまけをつけています。

合計支出

大赤字です!



より売上を上げるためには

① 価格設定を下げろ

原価はこちら。松竹梅のコンセプトがありましたが、頼む印刷所を途中で変えてしまい原価が崩壊してしまいました。
会場での価格。
1000円や800円は高すぎたかもしれません。
通販(BOOTH)での価格。
高めの800円にはポストカード2枚、700円にはポストカードを1枚つけます。

「予算は大体〇〇円だから、あとこれは買えそうだ」と隙間に滑り込める価格を新人は取りにいったほうがいいでしょう。誰もが無限にお金を持っているとは限りません。購買者は胎動短歌のような人気ブースにまず並んで購入し、その隙間で新人ブースで購入されていきます。新人ブースの在庫はすぐには減らないからです。


② ページ数を増やせ

 今回出した詩集は72P・44P・24Pでした。このページ数で800円・1000円・600円ですから、購入する側はもっとページ数を求めていた可能性があります。現在無職で印刷費を渋ってしまった結果、ページ数を渋ることになりました。価格に見合うページ数を目指したほうがお得感はあったでしょう。


③印刷費を下げろ

新人はしまや出版さんのようなしっかりしたところに頼むのは早いと思います。たった24Pで14035円になりました。紙にこだわりすぎても印刷費は高くなります。


激安なちょ古っ都製本工房さんにA5・表紙高画質カラー・本文モノクロ・100P・30部・紙質はノーマルなもので頼むと、見積もりでは8240円になりました。これに送料の650円が足されます。

確実に品質の高い本を作る・サービスを受けるのは数年後でも良いです。


④ 継続して出店しろ

 わたしが美術系高校に通っていたときの話です。神奈川県高等学校美術展に同年代のひとたちの作品を観にいきました。毎年観ていると「あっまたこのひとの作品がある!」と驚くことが何回もありました。展示会に3年連続で出されているひとの作品は忘れにくいです。
 文学フリマは何年間でも出せます。何歳になっても出せます。一つの高校につき何人出せるなんて制限も、会場が拡大し続ける文学フリマにはありません。
 知名度を上げてより多くの方と交流できるようにするため、継続して出店していこうと思います。


これからもよろしくお願いします!


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