田中 慧 | SATORU TANAKA

26歳 自分にも、相手にも優しく在りたい

田中 慧 | SATORU TANAKA

26歳 自分にも、相手にも優しく在りたい

マガジン

  • 田中慧日記 #備忘録

  • 【エッセイ】わたしと写真 僕の見えている世界

    僕の見えている世界をほんの少しお裾分け。写真で自分の日常をアーカイブしています。

  • 【朗読ラジオ】絵本とわたし

    このラジオは毎日10分程度の絵本を朗読します。 絵本は年齢制限はない、ふかくて豊かなメディアではないでしょうか。 ちょっぴり疲れたあなたへ。絵本をひらいて、朗読し、違う世界の窓をあけてみる。絵本が誰かの悩みや痛みに寄り添いますように。

  • わたしの問いの漂流所

    わたしはとても忘れやすいし、興味関心があちらこちらへと移っていく。そのとき疑問に思ったことや生まれた問いをここにアーカイブしていく。それらの集積が自分の1枚の絵のピースであることを願って。

  • 【ラジオ】早稲田大学中退フリーター25歳の戯言

    無名の25歳が考えてるあれこれをただ音声で残しています。自分のことであったり、社会のことなどを緩くだらだらと喋っているのでよかったら。

最近の記事

  • 固定された記事

02 | 「信じられる?1番これからって時の21歳で...」

先週の土日に、新潟県新潟市にある沼垂(ぬったり)へ、母と姉と僕の三人でお墓参りに行ってきた。母親の故郷が沼垂のため、先祖代々のお墓もそこにあるというわけだ。 本当は毎年家族でお墓参りに行ければいいのだが、両親は茨城で共働きであったし、姉は千葉の柏で専業主婦をしていた。僕はといえば、東京であっちこっちでよくわからない生活の為に、みんなでお墓参りには行くということはこれまでにあまりなかった。 正直、僕自身今回のお墓参りは10年ぶりくらいである。 家族の風景 新潟へ行く前日

    • 辻村深月さん 「傲慢と善良」を読んで

      先月にある友人に「それは傲慢じゃないかな?」という言葉を言われて、 頭の中が「傲慢」という言葉で一杯になった。 そんな中で、違う友人が辻村深月さんの「傲慢と善良」を読んだというInstagramのストーリーがふとした時に目についた。辻村深月さんのことは知っていたのだが、実際に本を手に取ることがなくどんな作風なのかも分らないが試しに読んでみた。 読んでみて思ったのは、 ストーリーとしての面白さというよりも、その過程での心理描写や登場人物の一言一言に刺さりすぎて、何度も息が詰

      • 昨年

        新年明けましておめでとうございます。 昨年も本当に沢山の方にお世話になりました。まずこの場をお借りして有難うございました。

1年間僕は揺れていました。 昨年だけではなく、これまでも、とにかく揺れていて、衝動的に、情動的に生きた1年だったと思います。 だけど、多くの出会いと別離の中で確かに「光」と「闇」どちらも深く感じた1年でした。本当に感謝の気持ちと、敬意で一杯です。 また今年もよろしくお願いします。   
==================== 1年間の振り返り

        • 「愛と力」 6年ぶりに再会した家族との時間で気づいた私

          僕はいまだに愛というものを自分の言葉で表現できる術を持ち合わせていない。しかし、きっと自分の中にそういった類の気持ちは確かにあると思っている。 だけれども、 そんな自分の気持ちや未来や理想を実現する為には力が必要であることは自明の理だった。 そんな自分の力不足をいつだって感じてきた。そんな力不足を補う為の努力をして理想に近づくように必死に生きていればもっと違った生き方になってたに違いない。 けど、僕はいつしかそんな無力感や痛みを避けるようになってしまっていた。自分が自然

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        02 | 「信じられる?1番これからって時の21歳で...」

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        • 【エッセイ】わたしと写真 僕の見えている世界
          4本
        • 田中慧日記 #備忘録
          27本
        • 【朗読ラジオ】絵本とわたし
          10本
        • わたしの問いの漂流所
          1本
        • 【ラジオ】早稲田大学中退フリーター25歳の戯言
          4本
        • 本を読んでみて
          1本

        記事

          雨の日の音。臆病さとは一体なんだ

          臆病さ、とはなんなのだろうか。 臆する病とは、なんなのだろうか。 雨が降り、肌寒い風が吹く日に、傘を刺し、雨風を凌げる場所へと身を投じる時、僕はふと思った。 臆するというのは、 気おくれする、恐れる、おどおどするいった意味だ。 あるいは、勇気がないと言い換えられるかもしれない。 臆す人と臆さない人とは、一体どんな人なのだろうか? 臆す人は、どんな痛みからも逃れようと必死に両手で盾を持つ人なのだろうか。 臆さない人は、どんな言論でも一刀両断できる鋭い剣を持ち合わせる人

          雨の日の音。臆病さとは一体なんだ

          母性ってなんだ。

          湊かなえさんの母性をみた。 僕らは、この世界で生きている上で意識的にも無意識的にも様々な役割を担って生きているように思う。 父親、母親、息子、娘、兄、姉、妹、弟、上司、社長、先生などあげたらキリがないくらい僕たちの日常には役割で溢れている。 そういった役割には、少なくともステレオタイプが存在しているわけだけども、一体その「観」はいつ自分の頭で考えて練り上げたものなのだろうか? 湊かなえさんの母性では、 自分は愛されて育ったにも関わらず、娘を愛せない母と愛情を求め続ける

          母性ってなんだ。

          春の終わりを、おもう。池田晶子さんの言葉に想いを馳せて

          春の終わりやわらかな春の陽射しとおうらかな桜は満開を迎えて次の季節への準備をしている。 そよそよと吹く春風なのか、夏の到来を告げる向夏の風なのか。 そんな春の終わりとも呼べる風を全身で目一杯感じながら、あれこれともの思いに耽ってしまうのだ。 おもう、という言葉の豊かさ「おもう」という言葉を僕等は良く口にする。 「〜だとおもうんだよね」と日常的に言葉にしているが、「おもう」には幾つもの漢字が充てられることを最近知った。 思う。想う。憶う。念う。惟う。懐う。意う。忖う。

          春の終わりを、おもう。池田晶子さんの言葉に想いを馳せて

          絵本の処方箋 第12話 「自分ってなんだと悩んだら」

          「自分ってなんだ、と悩んだら」 周囲に気を遣い合わせすぎて気疲れする。 そういう経験は誰でもあると思います。 本当の自分ってなんだ。 自分らしさってなんだ。 そんなことを模索している人にとっては、 この物語のカメレオンに少し親近感が湧くかもしれません。 今回の作品は、レオ・レオニさん作「じぶんだけのいろ」です。 是非手にとって読んでみて下さい。

          絵本の処方箋 第12話 「自分ってなんだと悩んだら」

          絵本の処方箋 第12話 「自分ってなんだと悩んだら」

          絵本の処方箋 第11話 「素直さを取り戻したかったら」

          「素直さを取り戻したかったら」 自分は興味あるのだけど、なんだか踏み出せない。 あるいは、聞きたいのに聞けない。 そんなことってあると思うんです。 素直になれたら、と思うときが少なからずあるのではないのでしょうか。 そんな素直さを手にとりたいと思ったときに、この絵本は素直になってみてもいいかもと思えるような作品ではないでしょうか。 今回の作品は、レオ・レオニ作「コーネリアス」です。 たってあるくワニの話です。是非手にとってみて下さい。

          絵本の処方箋 第11話 「素直さを取り戻したかったら」

          絵本の処方箋 第11話 「素直さを取り戻したかったら」

          絵本の処方箋 第10話 ニコラスどこにいってたの

          「常識に気づきたかったら」 わたしたちに潜む常識やステレオタイプ。 ある事柄を聞いたり、想像したりする際に、それらのイメージがあったりします。 例えば、インドは危ない・汚い・カオスなど。 あるところから立てば、それは的を得ているような気がします。 ですが、インドは広い。宗教も多様で、その場所の風土も多様、文化も多様、人も多様であるように思います。 常識や偏見などのステレオタイプは時として暴力になりうる。 だからこそ、そんな常識やステレオタイプを気づかせてくれるのが レオ・レオニさん作の「ニコラスどこにいったの?」です。 是非手にとってみてください。

          絵本の処方箋 第10話 ニコラスどこにいってたの

          絵本の処方箋 第10話 ニコラスどこにいってたの

          愛しいは、かなしい

          「愛しい」と書いて 「かなしい」という読む。 きっと あなたが本当に悲しいのなら それは 愛しているからですよ。 自分のことがかなしいのなら あなたは 自分を愛しているのです。 愛したいのです。 相手のことでかなしいのなら あなたは 相手を愛しているのです。 愛したいのです。 そのことに気づいてあげるのです。

          愛しいは、かなしい

          絵本の処方箋 第9話 「自分の夢を追いかけるあなたへ」

          「自分の夢を追いかけるあなたへ」 自分の夢ってなんだろう? 夢を持てっていわれるけど、夢が私わからないんだ。 そんな風に道に迷う時期が私にはありましたし、未だ私は迷子かもしれません。 しかし、「夢」というのを 「私が望んでいるのはなんだろうか?」と解釈してみるのはいいかもしれません。 私が望んでいるもの、私自身の声が聴こえてくるようきっかけとして 今回はピーター・レイノルズさんの「ほしをめざして」を紹介します。 私たちにはそれぞれの星がある。 そして私自身の星に、そっと歩んでいきたくなる絵本です。

          絵本の処方箋 第9話 「自分の夢を追いかけるあなたへ」

          絵本の処方箋 第9話 「自分の夢を追いかけるあなたへ」

          2023/04/6

          寺田寅彦「天災と日本人」 100分de名著を読んでいて 2023/04/6

          絵本の処方箋 第8話 想像力を鍛えたかったら

          「想像力をきたえたかったら」 自分が口にする言葉や行動は何かしらの影響を世界に与えます。どんなにこちらが善意で行ったとしても、それが相手の為になるとは限りません。 私たちはどこまで先を想像できるのでしょうか。 どこまで先を見据えることができるのでしょうか。 少なくとも私たちにきっと必要不可欠なのは、想像力に違いありません。 そんな想像力を膨らませるのに芸術は力を貸してくれるはずです。 そこで今回紹介するのが、アリス・ウォーカーさんの「なぜ戦争はよくないのか」です。こちらの内容はセンスティブな内容であるため自分の状態をよく確かめて大きく深呼吸をして読んで頂ければ幸いです。やはりは絵本は「絵」がひとつのインスピレーションになるので手にとって読んで頂きたいです。

          絵本の処方箋 第8話 想像力を鍛えたかったら

          絵本の処方箋 第8話 想像力を鍛えたかったら

          偉大なる教授が残したものを頼りに、私は手探りで生きる

          晩年坂本さんは自身の病とパンデミックとで人生観が大きく変わったと画面上で仰っていました。 「死」が迫りくるなかで、 最後NHKの509で8日間かけてライブの収録をしたそうです。 坂本さんのひとつひとつの音は、 重く静かな、だけど情動的な確かな響きと鼓動や息遣いを確かに感じました。 そんななかで、闘病中の自分自身の心の平安を求めて描いたスケッチ、日記のようなスケッチから最後のアルバムができたそうです。 以前こんなことも仰っていました。 そして晩年、 坂本さんは"ただた

          偉大なる教授が残したものを頼りに、私は手探りで生きる

          絵本の処方箋 第7話 「どこか遠くへ行きたくなったら」

          「ここじゃないどこかへ」 僕たちは一つの場所にどしっと根を張りたいと思うのと同じくらい、どこか知らない遠くへ行きたいという思いもあるのではないでしょうか。少し新鮮な空気を吸ってみたい、私のことを誰も知らない場所へ行ってみたい。 少なくとも僕にはありました。 そんな「ここ」ではない、「どこか」へ行きたいと思ったあなたには、安野光雅さんの「旅の絵本」をお届けします。 著者はこう言っています。 「見聞を広めるためではなく、迷うために旅に出ました」と。

          絵本の処方箋 第7話 「どこか遠くへ行きたくなったら」

          絵本の処方箋 第7話 「どこか遠くへ行きたくなったら」