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パターソンを観たネタバレを含む感想。

アダムドライバーを観ようキャンペーン(個人)第二弾は、パターソン。

はてさて、何気ない日常、奥さんの破天荒さは無理、とかのレビュー前情報を見かけたが果たして。。。。

うーん。BGMがブラックラグーン(アニメ)のエンディングみたいで不穏。だが。

あー。すきだわこれ。

曇り空が似合って、雨が似合うような映画の雰囲気だいすきでね....。

パターソンの詩も少女の詩も、霧のような湿度を感じる美しさ。

たしかに日常系というほどにも何も起こらない、まるでどうぶつの森がゴールが無くてハマらない人の感想よりもつまらない映画かも知れないが。当方、学生の頃からパターソンの如く細々作詩してたから刺さる刺さる。。。

奥さんの無邪気さやアーティスティックな性格も、作品をつくる楽しさや衝動を知ってる人なら楽しいんじゃないかな。

文章でも映像でも絵でも音楽でも舞台でもなんでも、モノづくりをした事がある人や憧れを持ってる人ならオススメの映画です。

詩や態度から現れるパターソンの、好みじゃなくても気にしない、愛する人のそばにいる寛容さと傾倒具合が良い。お互いの愛する人への触れ合い具合や思いやりの距離感が観ていて愛おしい。

なかでもこの映画のすきなポイントとして、何かおっぱじめるかなってくらい奥さんの肩にキスする朝のシーン。からの、その後の繰り返される椅子に載せられた服と影の画。それだけで綺麗とかすごい監督だな?

デッドドントダイと同じ監督だと....?どういうことだってばよ....デッドドントダイ観なきゃいけない理由が増えた...観れなかったけど信用爆上がりやんこんなの...。

やはり時計の針の音が聞こえるような芝居が得意なアダムをこの映画に主演させたのはさすがとしか。

アダムかっこいいポイントそのいち。最初のバーのシーンでぴよっと出た前髪を直すシーン(笑)

そのに。バス故障時にお客さんを外に出してなだめたりペンギンスマホで電話をするシーン。アダムが演じる役が接客仕事してるのあまり観たこと無くて新鮮だ。

そのさん。バーで銃を向けた男に対して唐突にガタイの良さを活かしてスマートにぶっ倒す。惚れ惚れ。

そういえば冒頭にアダム本人の海軍時の写真が映って、本人かーいw とクスリとした覚えがある。パターソンが元軍人だと思わせたのは本編中その一回だけで、ゆっくりおっとり寡黙で人の話を聞いてふふって笑うだけの人物像がとても魅力的。

奥さんが夢の話をしたら双子がたくさん出てくるけれど、最後にぱたりと止んだのも詩的素敵。

レビューを改めて見てみると、モノクロもわんこ絵も好みじゃなかったの?ワンコ嫉妬気味だったの?もっかいみよ。と確認してみたくなる事項たくさん。

ブルーレイ欲しいな。これ、雰囲気映画としても作業用BGVとしても流しっぱにしたい。

またしてもアダムの良いところを知ってしまった。

次はフランシス・ハかな?


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