アーロと少年が傑作映画だった・・・!
皆さま、ご機嫌よう。
最近ピクサー映画をまた観始めてます・
大人になってから観ていませんでしたが、なかなかどうして面白い。
公開日順に観ているのですが、観たことなかったものだと『レミーのおいしいレストラン』が面白かった。
今回は、『アーロと少年』のお話。
本当にあったかも知れない世界。
観ていて心に残る作品だったので、感想を書かせてもらいます。
恐竜が絶滅しなかった世界のお話
まずは世界観について。
舞台は、『恐竜が隕石衝突で絶滅しなかった世界』。
数百万年が過ぎ、恐竜たちは喋れるように進化しました。
農耕を行い、牧畜を行い、彼らは村とまでは言わないまでも各々にコミュニティを築いて生活しています。
まるで石器時代の人間たちのように描かれているのですね。
このあったかもしれない世界が本当にユニークで面白いです。
バリエーション豊かな恐竜たち
主人公のアーロは、恐らくブラキオサウルス。
ブラキオサウルスの家族たちは農耕をして暮らしています。
確かに草食恐竜であるブラキオサウルスが知能を持てば、農耕をするようになりますよね。
ブラキオサウルスが畑を耕す姿は新鮮なのに、何故か納得感がある。
そんな不思議な映像に仕上がっていました。
ブラキオサウルスの他にも、トリケラトプス、ティラノサウルス、ラプトルなど、おなじみの恐竜たちが登場します。
印象的だったのは、プテラノドン。
プテラノドンは、最初はアーロに気さくに話してくれる気のいい奴に描かれていました。
しかし、哺乳類の小動物を見つけると一変。
なんと食べてしまいます。
なるほど、そういえばコイツら肉食だったかと。
良いやつに描かれていたので、完全に不意を突かれました。
確かに哺乳類は恐竜ではない別の種ですから、食べてしまうのも納得です。
人間も同じようなことやってますよね。
なにかメッセージ性のようなものも感じた描写でした。
別の恐竜が捕食対象としてカウントされてなくてほっとした。
そのあとに同じく肉食のティラノサウルスとラプトルもでてくるのですが、この恐竜たちも個性的に描かれています。
意地の悪いラプトルと気の良いティラノサウルス。
この対比もまたリアルで素敵でした。
同じ肉食恐竜でも、その性格は正反対。
人間のように活き活きと描かれる恐竜たちが本当に魅力的でしたね。
アーロに出会う1人の少年
この世界の人間たちは、まだ言葉を喋れません。
アーロは少年に出会うことになるのですが、この少年は犬のように描かれていました。
基本は4本足で歩き、遠吠えをする哺乳類。
確かに数百万年生きてきて進化した恐竜たちから見れば、人間は新参者。
この描かれ方は妙に納得させられます。
恐竜たちが絶滅しないで生きていてこんな世界が実現していたら、人間は恐竜たちのペットになっていたかも知れませんね。
雄大な美しい自然の描写
この作品の魅力として挙げたいのが、雄大な自然の描写です。
恐竜たちは知能を持っていますが、自然のままに生きています。
雄大な手つかずの自然を目にすることができるのもこの作品の魅力。
自然は穏やかなだけでなく、時に荒々しく生き物たちに厳しい。
そうした自然の変化を、物語に絡めて丁寧に描写しています。
自然に注目して観るのも、この作品を楽しむ秘訣だなと思います。
少年の成長の物語
肝心なストーリーは、王道とも呼べるお話。
一人の少年が、あらゆる困難を乗り越えて一人前として成長していく。
王道だからこそ、色褪せない魅力がありました。
自然の描写でも触れましたが、この作品本当に描写が丁寧なんですよね。
表情の機微が素晴らしく、キャラクターの心理描写が、丁寧に描かれています。
たとえちょっとしたワンシーンだとしても、ちゃんとその場面を移すだけの意味がある。
そんな制作側の映像へのこだわりのようなものを感じました。
冒頭でアーロは自分の集落の外に出る柵も満足に超えられない描写があるのですが、終盤ではつまづくこともなく柵を超えて帰って来る。
こういう描写への細かな気配り、大好きです。
しばらく観ないうちにアーロが大きくなって、アーロの母が父と間違える描写があるのですが、ここでつい涙が。
冒頭で父は嵐で死んでしまうので、ここの場面はグッとくるものがありました。
大きく成長したアーロは、これからも父の代わりとして立派に家族を守っていくことでしょう。
最後に
『アーロと少年』、非常に面白かったです。
まさに恐竜版ライオンキング。
また観たいなと思わせてくれる素晴らしい映画に出会ったお話でした。
笑いあり涙ありの心温まるストーリー。
これぞ映画です。
これだからディズニーはやめられない。
もしこの作品の2があるなら、今度は海の恐竜たちも観てみたいですね!
モササウルスとか大好物なんで。
またこれは面白いと思う作品がご紹介していきます!
ではまた。
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