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第1章「人生の転機になったいくつかの話」#12そして今、私は滝に飲み込まれた

「0を100にする事は出来ない。でも、1やりたいことができれば、
それはきっとあなたの糧となり力となる。」

2011年10月
カナダ・トロント
ワーキングホリデー ビザでカナダに来て1ヶ月、ホームステイでフィリピン人の家族の元で生活した。
ろくに英語もできず、結局最後も言いたいことをうまく伝えきれずに終わってしまった。

そんなホームステイファミリーが一度だけ遠出してくれたことがある。
そこで訪れたのが「ナイアガラの滝」だ。

もともと滝が好きだった。
いつも日本でのドライブの行き先は渓谷。
自然が好きで、水が好きたっだ。
そして、もっと好きになった。

ナイアガラの滝は、それまでの人生で見た中で一番大きな滝だった。
世界一の水量、その滝にかかる虹。
全てが魅力的だった。

今までいた世界にはない壮大な景色を見て、
他にもこんな景色があるのではないかと考えるようになった。
この後、私は世界3大瀑布を制覇することになる。

キッカケは本当に些細なもので、気付かないほど小さなことかもしれない。
小さなキッカケが大きくなって、今の人生につながる。


だから、無気力にならず全てのことに興味を持って一度挑戦する。2度・3度挑戦したくなったら、それはきっと人生を変える何かかもしれない。
それが人生を充実させる為の私が見つけた一つの方法。

その後、この滝を3回も訪れたと言うことは、きっとそういうこと。
そして、「滝に行きたい」という願望は、私を旅することへ突き動かす原動力となり、落ち込んだ時に全てを吹き飛ばしてくれる。

だから滝が好き。

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