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#34 【秋の夜長に】読書欲をブーストする2冊

こんにちは、シルビです。
ただいま私の中でとてつもない読書欲がとめどなく湧いています。元々一人っ子だった私にとって本は最高の遊び相手。小学校では図書館に足しげく通い、自分の図書カードに判が貯まるたびにニヤニヤしていましたし、中学校では一人っ子女子3人が集まって本を交換し合い、ミニブッククラブ的なことを楽しんでいました。湊かなえさんとの出会いは彼女たちのおかげです。

大人になるにつれて小さいカバンに憧れながらも、実際に持つまでにいたらなかったのは、本がないと不安だから。「もし時間が空いて暇になったら…」と考えると、どこに行くにも本を持ち歩きたくなってしまうんです。

そんな私も年がら年中、読書しているかというとそういうわけでもなく。全然、本を手に取らないシーズンもあります。しかし読書欲が湧いてきたらもうすんごい。狂ったように本、本、本、本。次から次へと本を取る手が止まりません。そういう状況になるきっかけって、ものすごく面白い本に出会った時。

今回、読書欲をもたらすきっかけになった作品が2冊あって。それは吉本ばななさんのエッセイ「小説家としての生き方100箇条」とハヤカワのポケミス「郊外の探偵たち」です。

小説家としての生き方100箇条

ライターとして仕事をしている私にとって種類は違えど書く人の生態はとっても興味があるもの。スティーヴン・キングの「書くことについて」など、書く人が書くことについて語る本が好きです。

そんな私が出会ったこの本。最初は図書館で借りて読んだのですが、手元に置いておきたくなって本屋さんに買いに行ったほど。

吉本ばななさんは「アルゼンチンばばあ」という本を書いていらっしゃって、勝手にアルゼンチンにゆかりのある方認定をしているのですが「小説家としての生き方100箇条」の中でも、アルゼンチンを訪れた際の衝撃エピソードなどを明かしていらして、激しく同意(笑) 

その他にも文章が腐らないように生きる方法が書かれていて刺激を受けました。文章が腐らないということは、自分自身が持ちうる感覚を研ぎ澄ますこと。自分の身体も脳みそも五感もベストコンディションでいられるように、毎日努める。そのための人間関係の保ち方などは書く人じゃなくても共感度大だと思うな。日頃エッセイを手に取らない私にとって、エッセイの魅力に触れた初体験でした。

郊外の探偵たち


お次は打って変わって、海外ミステリー。元々フィクションが大好きで、アドベンチャーかミステリーが大好物。最近は文学作品ばかり読んでいたのですが、ミステリーってやっぱり面白いな~って改めて感じた一作です。

「X-MEN」などを手がけたアメコミライターとして活躍されていた の長編デビュー作ということで気になって手に取ったのですが、なんとこの方もアルゼンチン出身!MARVEL全盛期に役員を務めていたメンバーにもアルゼンチン出身の人がチラホラいてアルゼンチンとアメコミはゆかりが強そうだなとは感じていたのですが、まさかまさかの縁。引き寄せとやらを感じずにはいられません。

お恥ずかしながらこの本をきっかけにポケミスの扉が開きまして。ぷらっとマイクル・Z・リューインの「探偵学入門」とアルゼンチン作家グスタボ・マラホビッチの「ブエノスアイレスに消えた」を買って読み始めたのですが、これまた面白い!特にリューインさん!なんなんですかあの知性の見せ方は!

最近、映画でもドラマでも台詞で全部説明してしまったり、種明かしまで丁寧にしてしまう作品が多いですが、リューインさんのオチは絶妙で悶絶。探偵ものの醍醐味を存分に味合わせてくれます。もっともっとリューインワールドを堪能したくて早くも初期作3冊も一度にポチってしまいました…
話すと長くなりそうなのでまた今度。皆さんのこの秋おすすめな一冊あれば、ぜひ教えてください♪

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